3月26日、スカパーJSATは衛星通信を用いた企業向けIPネットワークサービス「ExBird(エックスバード)」を発表した。サービスは4月1日に開始される。衛星通信を用いることで、災害時の拠点間通信が可能になるほか、山間部や僻地、工事現場などブロードバンド環境が未整備な地域での導入も実現。サービスプランによって異なるが、速度は下り最大8Mbps、上り1.2Mbpsのベストエフォート通信となっている。
ExBirdでは、直径74cm相当のオフセットパラボラアンテナやODU(屋外装置:送信用増幅器および受信用低雑音増幅器)、IDU(屋内装置)により、各拠点にVSAT(Very Small Aperture Terminal)局を構築。ODUはアンテナの前面に取り付けられ、同軸ケーブルでIDU(屋内装置)と接続される。設置場所の制約が少ない小型装置を採用することで、スピーディーに衛星通信を導入できるメリットがあるという。また、スカパーJSATがユーザー宅のVSAT局を監視・運用する。
サービスプランは、地上回線を経由しないでVSAT間をつなぐ「データプラン」のほか、スカパーJSATのHUB局を介してユーザーの地上回線につなぐ「ゲートウェイ接続プラン」、VSAT局からHUB局を経由してインターネットに接続する「インターネット接続プラン」、地上の公衆網を使わないVSAT局間同士のホットラインを実現する「音声プラン」(要VoIPゲートウェイ)などのほか、「カスタムオーダープラン」も用意されている。
予定価格は速度によって異なり、1VSAT局あたり、128kbpsのデータプランが5万5000円/月、400kbpsのデータプランが9万5000円/月となっている。その他、下り4Mbps上り400kbpsのインターネット接続が7万5000円/月、下り8Mbps上り1.2Mbpsのインターネット接続が12万円/月。