情報漏えいにより顧客情報の流出や盗難のニュースが絶えない。それは企業における情報管理を行うPCの数や情報の流通経路が増えたためだ。それらを包括的に監視し、さらに強固な情報漏えいを施すためマカフィーはアドビと協力したソリューションを提案した。
マカフィー(株)は15日、情報漏えい防止ソリューション「Host Data Loss Prevention 9.0」を発表した。アドビシステムズ(株)の「Adobe LiveCycle ES2」との連携に対応した。
マカフィーの「Host Data Loss Prevention」とは、ネットワーク上のあらゆるデバイスからの情報漏えいをリアルタイムに監視し、防止できる製品。設定したセキュリティーポリシーに基づき、データの場所やPCが社内外にあるかどうかにかかわらず、社員が機密データの閲覧や転送をする際の規制と制限をかけられる。
制御できるのは、機密データへのアクセス、印刷、およびネットワークや入出力デバイスへの送信。他にも電子メールやP2Pアプリケーションなど多岐にわたる。また、これらの通信記録は送信者、受信者、タイムスタンプ、証拠データなどを詳細に分析・収集し、レポートを作成する機能も備える。
Adobe LiveCycle ES2との連携機能を搭載することで、マカフィーの得意分野であるポリシーベースのデータ分類と、アドビシステムズの得意分野であるポリシーベースの電子文書保護を組み合わせ、シナジーを狙う。
新機能では、ルール違反を引き起こしたテキストをハイライト表示する「ヒットハイライト」。さらに、リムーバブルデバイスからのアプリケーション実行の制御を強化した。またドキュメントプロパティ定義の強化がなされ、機密文書用のテンプレートを使用したファイルを添付したメールの監視やUSBメモリーなどへのコピーをブロックすることができる。
Host Data Loss Prevention 9.0の価格は1ノードあたり1万6800円。23日より発売される。