前回は、エコポイント制度を活用することでお得にテレビが買える、という話をした。ただ、デジタル放送対応の薄型テレビへの買い換えの場合、テレビだけを買えば完了とは限らない。そこで今回と次回の特集は、エコポイントで浮いた分の購入費用を有効に使うための購入シミュレーションを行なっていく。今回はパナソニックとシャープ編だ。
エコポイント分で何を買えば快適になる?
テレビとセットで欲しくなるAV機器の代表例はレコーダーだろう。ブランド総合研究所が昨年11月に行なった調査によると、今年3月までにテレビを購入する予定の人のうち、67.2%がBlu-ray Discレコーダーの購入を検討しているという。そもそも、せっかくハイビジョン放送が見られるのに、レコーダーがVHSデッキだと画質は従来と同じSD画質になってしまうのはもったいない話だ。
ちなみにメーカー各社のテレビ、レコーダーとも「HDMIリンク」機能を採用しており、同じメーカーの製品で揃えれば、テレビの番組表でレコーダーの録画予約もできてしまうなど、とても便利に使えるようになる。
レコーダー以外では、シアターラックも候補になる。テレビ買い換えに合わせてラックも換えることは十分あるし、シアターラックならばデジタル放送の魅力のひとつであるサラウンド音声も楽しめる。こちらもHDMIリンクに対応しており、電源オン/オフの連動に加え、映画や音楽、スポーツといった番組ジャンルに合わせてサラウンドモードを切り換える機能もほぼ一般的となっている。
このように、HDMIリンク機能は実用上の使い勝手をかなり高めるもので、テレビもレコーダーも各社のモデルを吟味してより良いものを選びたい、というAV機器に詳しい人を除けば、基本的にはテレビとレコーダー、そしてHDMIリンクに対応するAV機器を同じメーカーで揃えるのがおススメだ。
このほか、個室用として、17/20V型前後の小型テレビを一緒に手に入れるという選択も面白い。家中のテレビをまとめて地デジ化するのは予算的にも大変なので、まずはリビングのテレビからと考えがちだが、小型テレビならば案外リビング用の大画面テレビのポイントで手に入れることができる。
というわけで、購入シミュレーションでは、(1)レコーダー、(2)シアターラック、(3)小型テレビについて考えてみることにする。
今、薄型テレビを買うなら46V型!
今回、購入を想定する薄型テレビは、基本的に46V型、47V型としている。その理由は「エコポイント」。46V型以上が3万6000ポイントと高くなっており、それでいて50V型以上の大画面モデルに比べると十分に値頃感がある。
サイズ的にも一般的な広さ(10畳前後)のリビングでも十分に大画面を感じられる大きさだ。つまり、いろいろな意味でおススメできる画面サイズだからだ。
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