2月17日、米セールスフォース・ドットコムはコラボレーションアプリケーションプラットフォーム「Chatter(チャッター)」のプライベートベータの開始を公表した。Chatterは、TwitterやFacebookといったソーシャルアプリケーションを企業で活用するための機能も搭載するコラボレーションツールで、2009年11月のカンファレンス「Dreamforce'09」で発表されていた。
同社ではChatterを、マイクロソフトのSharePointやIBMのLotus Notesなどの従来のコラボレーションツールと比べ、手間やコストがかからず、使いやすい環境を実現すると紹介。ユーザーはフォローしたい人物や文書、アプリケーションを指定すれば、適切な情報を入手できるとしている。
プライベートベータの対象となるのは、見本市の主催で有名なReed Exhibitions(リード エグジビション)や、病院への医師派遣などを行なうSchumacher Group(シューマッハ グループ)など全世界の100社。金融サービスや製造、ハイテク、プロフェッショナルサービスなど幅広い業界から、同社サービスの導入環境やChatterの潜在的な利用可能性などを考慮して選んだという。
正式版の提供は現在のところ2010年中の予定で、「Salesforce CRM」のすべてのエディション、クラウド基盤である「Force.com」の標準機能として提供される。また、これらのサービスを使っていないユーザーには、月額50ドルで提供される予定だ。