1月8日、ATENジャパンはエンタープライズ向けのKVMスイッチブランド「ALTUSENシリーズ」の最新モデル「KM0932/KM0532」を発表した。同社のALTUSENブランドのマトリックスKVMスイッチシリーズの新機種で、データセンターなどに向けた製品と位置づけられる。
製品はサーバー接続用のKVMポートを32ポート搭載した1U型のKVMスイッチ。管理者用のコンソールポートに関してはKM0932が9ポート(前面/背面:1/8ポート)、KM0532が5ポート(前面/背面:1/4ポート)を搭載。ATEN製品ではじめて、最大9ユーザー(KM0932の場合)の同時接続が可能になるという。
サーバー接続には「コンピューターモジュール」、コンソールデバイス(キーボード、モニター、マウス)の接続には「コンソールモジュール」が用意されており、これらのモジュールと製品間はUTPケーブルを使って接続する。両モジュール間は最大300mまで延長できるほか、自動スキュー調整機能により、高い画質を確保するという。KVMポートの増設も可能。デイジーチェーン接続は、専用ポート拡張ユニット「KM0032」により、最大7台まで。カスケード接続は最大3段まで可能になっている。
さらにALTUSENシリーズの「KVM over the NET」シリーズの最新機種に搭載されている冗長電源やオーディオ対応、バーチャルメディアなどの機能がマトリックスKVMスイッチシリーズとしてはじめて搭載された。
標準価格は9ユーザー対応のKM0932が84万円、5ユーザー対応のKM0532が53万円。デイジーチェーン接続専用ポート拡張ユニット「KM0032」が78万円となっている。出荷は2月4日から。