ネットとPC、家電をつなぐDivX
2009年1月にリリースされたDivX 7。見どころは新たに追加されたプロファイル「DivX Plus HD」だ。コーデックに圧縮効率に優れたH.264を採用し、ファイル形式(コンテナ)にはオープンソースで培われたMKVを採用する。
DivXの持ち味は、家電機器を含めた対応機器の豊富さにある。パソコンはもちろんだが、Blu-ray Discプレーヤーやカーナビなどへの採用例は多く、最近ではゲーム機のプレイステーション3もDivXに対応している。DLNAなどの技術を使用して、パソコンやNASに保存した動画を共有するためのファイル形式として、DivXは現状最も手軽な選択肢のひとつと言えるだろう。
これには、開発元のDivXが積極的に認証プログラムを実施して、再生互換性の確保に取り組んでいる点も大きい。
最新のDivX Plus HDプロファイルに対応した家電機器も「来年以降には登場する」とのこと。MKV形式には、字幕や複数音声を1ファイルにまとめられるなどいくつかの特徴があるが、オープンソースで開発されているコンテナということもあり、商用ベースできちんとした対応がなされているケースは少ない。DivX 7は、Windows 7上でMKVを再生できる初めての商用ソリューションであるとも言える。
ここではそんなDivX 7の見どころを、ライターの藤山哲人氏がレポートする。