Lバッテリーでも合計1kgを切るケースを見つけた
さて、バッテリー重量だけで85g増えてしまったので、一緒に持ち歩くケースにはダイエットが必要だ。
最初は、今までまったく使い道がなかったルイヴィトンのブリーフケース(376g)に入れようと考えたが、SとL、いずれのバッテリーを搭載してもケース込みの総重量が1kgを超えてしまう。これなら頑丈な「ThinkPad X200s」を裸で持ち歩いたほうがマシなので、即却下とした。
今回、筆者がかき集めたケースの中で最軽量のモノは、A4サイズの「プチプチ封筒」(70g)だ。これなら、Lバッテリー搭載のVAIO X(760g)を収納しても、ヘリンボン生地専用ケース(276g)に収納したSバッテリー搭載のVAIO X(676g)より約120g程軽い。アイデンティティーを無視すれば、プチプチ封筒ケースがブッちぎりのハイパフォーマンスだ。
本来、保護の為のケースになど入れず、そのまま書類カバンにが〜んと放り込むのが、モバイルPCを道具として扱うビジネスマンのスタイルだろう。しかし、キレイなカーボン模様の天板を末永く保ち、将来、機会があれば、オークションで売ろうなんて考えた場合は、ワイルドが常識のモバイルワールドでも、それなりの養生が必要だ。
ウェブを徘徊してフィットするケースを探すこと1時間。やっと携帯重量とアイデンティティー、そして価格の三面において妥協できる商品を発見した。
徳島の「Van Nuys」(バンナイズ)が発売しているVAIO X専用ケースだ。重量は実測で152g。これなら、Sバッテリー搭載のVAIO Xなら総重量は830g前後、Lバッテリー搭載のVAIO Xでも910g前後と、いずれも1kgを大きく切ってくれる。
さて、読者諸兄はバッテリーとケースの関係についてどうお考えだろうか?
アイデンティティーにこだわったブランド物のブリーフケースと、駆動時間が長いLバッテリーを用意して、ごく普通のモバイルPCと同じ1.15kgになったVAIO Xを持ち歩きたいだろうか。
それとも、大学の授業と同じ約90分駆動のSバッテリーを備えたVAIO Xをプチプチケースに入れて、750gと軽量だが出かけるときにACアダプターを持って行くかどうかいつも悩む人生を選ぶのだろうか。
筆者は、ひとまずLバッテリー搭載のVAIO XをVan Nuysの専用ケースに入れて900g少しの世界を試してみるつもりだ。20年前にモバイルPCが登場したときと同じく、今も電池重量と駆動時間の関係に決してマジックはない。
今回の衝動買い
アイテム:Van Nuys VAIO X 専用ケース
価格:8715円(Van Nuysオンラインショップにて購入)
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
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