予選1回目は無事に通過したが……
迎えた予選1回目。ここでノックダウン式の予選に行けるかどうかが決まる。簡単に言うと、この予選さえクリアすれば決勝には出られるが、クリアできなかったら嘆願書コースなのだ。先ほどたっぷり走った番場選手は、2周目にいきなりベストタイム「1'57.737」を刻み、10位に滑り込む。そしてそのままピットイン。練習走行をまったく走れなかった田ヶ原選手に、セッティング出しも含めてたくさん走ってもらう作戦だ。
しかし、田ヶ原選手のタイムがまったく伸びない。もしやまたメカニカルトラブル!? と心配するも、問題はまったくないとのこと。予選通過基準タイムの「2'04.843」はクリアしたものの、2分を切れないまま時間が過ぎていく。途中でGT500クラスのEPSON NSXにぶつけられるというアクシデントはあったが、大事には至らず。結局「2'00.956」というベストタイムで予選1回目は終了した。
もはや嘆願書の心配はなく、これまでだったら十分に喜んでいた成績なのだが、どうも不完全燃焼のままクリアラップを取れずに終わってしまった印象だ。前戦の大躍進を目の当たりにして、我々ファンの要求レベルが高くなってしまったのか? いやいや、そんなはずはない。田ヶ原選手なら、田ヶ原選手ならきっと何とかしてくれる! そんな望みを託して、ノックダウン式の予選へ。
ミクZ4、初回でノックダウン
チームの取った作戦は、混戦になるセッション1はベテランの田ヶ原選手に行かせて、そのあとのセッションは番場選手に任せるというもの。先ほどの不完全燃焼を完全燃焼にすべく、田ヶ原選手が乾坤一擲、コースイン!
30台以上のマシンが同時に走るため、なかなかクリアラップを取ることができない。田ヶ原選手も懸命にドライブするも、ウェイトハンデを外したライバルたちの本気はすさまじく、最高速度を記録したミクZ4でも食らいつくのに精一杯という感じである。刻々とセッション1終了の時間が近づくも、ここをクリアするには1分56秒台は欲しい。しかし、ベストタイムは「1'58.885」。悔しいが、まさかのセッション1でノックダウン、結果は19位、19番グリッドという形になった。
だが、決勝日は強力な味方が増える。そう、応援シートのみんなだ。その声援がモアパワー、モアトルクを生み出すのだ! もちろん、現地に来られない人も家や会社などから声援を送ってくれ!
もはや直線番長(スケ番)の肩書きも取り戻した。最高速と旋回性を手に入れたミクZ4にスキはない! 19番グリッドからごぼう抜きする姿を楽しもう!
(次ページへ続く)
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