※この記事は「特別寄稿:先進事例に学ぶWebPRの手法」の第3回です。過去の記事も合わせてご覧ください。
相模ゴム工業の「LOVE DISTANCE」は、Web上だけで完結し、広告を一切使用しない、終盤までクライアントの社名や商品名を公開しない、などのユニークな特徴を持つプロモーションキャンペーンである。キャンペーンの概要と発生した課題、および解決方法についての説明(関連記事1、関連記事2)に続き、今回はキャンペーン全体の活動成果と、ブログ分析による効果測定の結果を紹介しよう。
各種指標の変化から読み取れるもの
LOVE DISTANCEの活動の結果は次のとおりだ。
- 掲載メディア数:60媒体
- 掲載ブログ数:139件
- SNSの日記への書き込み数:約3300件
- キャンペーンサイトPV数:当初の目標を達成(ここでは数値非公開)
さらに「ブログ記事投稿数」「ニュース記事掲載数」「サイトPV数」を日ごとに追ってまとめたのが、下のグラフであるである。
この結果からは次のようなことが読み取れる。
- ニュース記事掲載をきっかけにブログ記事投稿が起こっている。
- ニュース記事掲載、ブログ記事投稿が、PV数へとつながっている。
- アンケートリリース配信(12月19日)以降、ブログ記事投稿数が増加している。
- ゴール日(12月24日)の数日前から、ニュース記事掲載やブログ記事投稿が増え、PV数の増加につながっている。
LOVE DISTANCEのWebPRでは、中間指標として「掲載メディア数」と「掲載ブログ数」を設定していた。中間指標の達成に向けた取り組みが、おのずと最終指標の1つであるPV数の目標達成にもつながっていたと考えられる。
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今年6月に刊行された書籍「WebPRのしかけ方」(インプレジャパン刊)では、本記事で取り上げている「LOVE DISTANCE」キャンペーンなどを例に、WebPRの具体的な手法を手順を追って詳細に紹介しています。広告に依存しないWebを使ったプロモーションを仕掛けたい企業のマーケティング担当者の方にオススメの1冊です。