日本アイ・ビー・エム(以下IBM)は、中堅企業向けのBI(Business Intelligence)ソフトウェア製品群「IBM Cognos Express V9.0」(CE9)の提供を開始した。
CE9は、企業の意思決定を支援するためのレポーティング、分析といったBI機能のほか、計画立案、予算編成、予測成作などのプランニング機能が統合して提供される。これにより、現状と原因の把握、そこから展開される行動計画を立案できるという。
IBMが挙げた想定事例を発表資料から抜粋すると、以下の通り。
ダッシュボードを通じてある製品が20代前半女性への販売が好調であるという傾向を把握し、その要因を詳しく分析することができます。その分析結果に基づき、より一層の収益増加のため、売上増加が見込まれる品揃えを増やしたり、ターゲットを絞ったプロモーション活動を展開したりなど、今後の具体的な施策についてリソースやコストの条件を確認しながら計画できます。
具体的なCE9の構成ソフトは、
- さまざまな種類のレポート作成や非定型データの検索を行なう「IBM Cognos Express Reporter」
- 情報を分析し、かつ得られた洞察を可視化する「IBM Cognos Express Advisor」
- Excelのインターフェースで計画・予算策定・予測を行なう「IBM Cognos Express Xcelerator」
となる。これらの機能は段階的に導入可能で、価格については個別見積もりでの対応になるが、一例として、利用ユーザー20名、管理者1名でIBM Cognos Express Reporterのみを選択した場合、330万円となっている。
なお、IBMはCE9のデモを、11月19日に開催する「IBM Cognos Performance 2009」にて行なう予定だ。
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