(株)東芝は13日、Windows 7搭載のノートパソコン「dynabook」10シリーズの新製品を一挙に発表した。価格は全機種オープンプライス。
新カテゴリーの創出なるか?
dynabook MX
新製品の中でも目玉となるのは、新シリーズの「dynabook MX」シリーズだろう。MXシリーズは、低消費電力で低価格なCore 2 Duo/CeleronをCPUに採用した、低価格とそれなりの処理性能、そして携帯性を実現したモバイルノートである。
CPUの通称を取って、「CULVノート」(Consumer Ultra Low Voltage)とも呼ばれるカテゴリーの製品であるが、東芝ではdynabook MXに対して、「ネットノート」という通称を付けている。Atom搭載のネットブックが、インターネット上の情報を「見る/読む」程度の能力しか持たないのに対し、より高い処理能力を持つネットノートならば、情報を「作る/書く」こともできる、という意味が込められているという。
かつて、東芝の「ダイナブック」に対抗するラップトップパソコンを作ったNECが、ネットノートと同じような意味を込めて、新製品に「98NOTE」という名を付けたことを思い起こさせる。
dynabook MXは、11.6型ディスプレーを持つ製品「MX/33」と、13.3型ディスプレーを持つ製品「MX/43」の2種類4機種がラインナップ。ディスプレー面積は異なるが、どちらも表示解像度は同じで、1366×768ドットの16:9ワイドディスプレーを搭載する。MX/33は3色のカラーバリエーションが用意される。MX/43は「リュクスホワイト」1色のみとなる。
MX/33とMX/43では搭載CPUやバッテリー駆動時間も異なる。MX/33はCeleron 743(1.30GHz)を、MX/43はCore 2 Duo SU9400(1.40GHz)を搭載する。バッテリー駆動時間は、MX/43が約10.5時間、MX/33が約9.5時間(JEITA測定法1.0による)とされている。いずれも「モバイルノート」を名乗るに十分な性能だ。
重さはネットブックよりやや重めで、MX/33が約1.58kg、MX/43が約1.76kgとされている。衝撃を検知してHDDを保護する「東芝HDDプロテクション」など、モバイルユースに向いた機能も備えている。
OSはWindows 7 Home Premium 32bit版を搭載し、メモリーは標準で2GB搭載。それ以外の主な仕様はほぼ同等。予想実売価格はMX/33が9万円前後、MX/43が12万円前後と想定されている。発売日は、MX/33のプレシャスブラックとアイアンレッドが10月22日。MX/43とMX/33のリュクスホワイトのみ11月下旬となっている。
訂正:東芝からの訂正により、MX43、Qosmio G60、Qosmio GX、CXの発売時期を修正いたしました。(2009年10月13日)
dynabook MX MX/33 の主な仕様 | |
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CPU | Celeron 743(1.30GHz) |
メモリー | 2GB |
グラフィックス | Intel GS40 Expressチップセット内蔵 |
ディスプレー | 11.6型ワイド 1366×768ドット |
ストレージ | HDD 250GB |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n |
サイズ | 幅286.0×奥行き211.0×高さ24.9~34.2mm |
質量 | 約1.58kg |
バッテリー駆動時間 | 約9.5時間 |
OS | Windows 7 Home Premium 32bit版 |
予想実売価格 | 9万円前後 |
dynabook MX MX/43 の主な仕様 | |
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CPU | Core 2 Duo SU9400(1.40GHz) |
グラフィックス | Intel GS45 Expressチップセット内蔵 |
ディスプレー | 13.3型ワイド 1366×768ドット |
サイズ | 幅323.0×奥行き223.0×高さ22.2~34.2mm |
質量 | 約1.76kg |
バッテリー駆動時間 | 約10.5時間 |
予想実売価格 | 12万円前後 |
それ以外の主な仕様はMX/33と同等 |