電源コストを考えれば、最新のPCに移行を
Windows 7は、エコに関しても新しい機能を提供している。
堀内
「Windows 7は、電力を非常にきめ細かくコントロールできるようになりました。デルのショウルームで、3~4年前のPCと最新のPCを比較すれば、電力の消費量は一目でわかります。最新のPCは、3~4年前のPCの1/2程度の消費電力になっています。
今後、企業はCO2排出を抑えていかなければなりません。こういったことを考えれば、新しいPCで電力消費を押さえていくいくことが必要です。電力消費を押さえながらも、性能的には、3~4前のPCと比べものにならないほど高いパフォーマンスを持っています」
不況下ということで、新規投資はできるだけ遅らせたいというのが、企業にとっての本音だろう。しかし、最近では、XPという古いOSや昔のPCを使い続けることのデメリットが、大きくなってきている。マイクロソフトも、古いPCを使い続けるデメリット、新しいPCを導入するメリットを訴えている。
もう一つの大きな問題は、現在利用しているXPやPCをあと数年使い続けると、次のリプレイス時期には、新しいOSやアーキテクチャーの異なるCPUがリリースされ、移行に大幅なコストがかかる可能性がある点だ。
マイクロソフトでは、4年をメドにして、新しいOSのリリースを検討している。2013年頃には、新OSがリリースされるので、XPから2013年の新OSへの移行は、2バージョンのスキップとなり、移行に大きな苦労が伴う。この意味からも、いったんWindows 7へ移行した方が、長期で見た移行コストがかからないことになるだろう。
Windows 7は、企業にとってすぐに飛びつくOSではない。しかし、今までのように、VistaをXPにダウングレードして利用するという選択肢はないだろう。今後は、企業においても、Windows 7を前提としたITインフラの構築が必要とされるだろう。
この連載の記事
-
デジタル
第8回 デルに聞く、Windows 7のコスト削減効果 -
ビジネス
第7回 エプソンダイレクトに聞く、Windows 7時代のサポート体制 -
デジタル
第6回 レノボに聞く、世界はWindows 7をどう捉えているか? -
ビジネス
第5回 ソニーに聞く、「Windows 7」後のビジネスVAIO -
デジタル
第4回 日本HPに聞く、Windows 7は起爆剤 -
ビジネス
第3回 富士通に聞く、法人向けWindows 7戦略 -
ビジネス
第2回 企業がWindows 7にせざるを得ない理由 -
ビジネス
第1回 どう考えるべきか? Windows 7の企業導入 -
ビジネス
第回 Windows 7はビジネスPCを変えるか - この連載の一覧へ