感動のゴールまであと少し! 超頑張れ!
この時点で、ゴールまでなんと3時間も残っている。だが、給油はもうできないし、残存燃料で最後まで走りきれるか心許ない。走りを燃費走行にシフトし、2時間ほど走ったところでピットイン。パソコンを使って、何キロを何分で走ればガソリンが持つのかを計算し、対策を練る。ついでにストリーミング用カメラの位置も変える。ここで大幅にタイムロスをしたが、完走狙いに目標を変更し、再びおおはっさんが戦場(サーキット)へ発つ。
チェッカーを受けさえすれば完走なので、ペースを大幅に落とし、少しでもガソリンを消費しないように走るミクビート。マツダがルマンで完走したとき、エンジンからの異音を感じてコースサイドにゴール時間ギリギリまでクルマを止めて、時間になったらエンジンをかけてチェッカーを受けたという話があったが、そういう戦略も可能なのである。そんなわけで、10時間まであと数分というとき、最終コーナーあたりから急減速させ、10時間ジャストでチェッカーを受ける作戦に出たが、サーキットのデジタル時計は10時間を過ぎていたものの、なぜかチェッカーが振られない。そのままもう1周行かざるを得なくなってしまう。もうガソリンは底を尽きかけていたのだが、なんとか1周して見事にチェッカーを受けたのだった。チェッカーを受けたらさらに1周走らなければいけないのだが、このときは最終コーナーを過ぎたあたりでエンジンはストップ、あとは惰性でグリッドまで戻ってきたのだった。
(次ページへ続く)