ついに2代目になったアクセラ
マツダは11日、2003年に登場した「アクセラ」の新型を発表した。初代誕生以来、何度かマイナーチェンジは行なわれていたが、フルモデルチェンジは今回が初めて。アクセラはスポーツコンパクトとして発売され、今では同社の年間総販売台数の1/3以上を占めるほどの大ヒットとなったモデルだ。今回もセダンとハッチバックが用意される。
従来から好評だったスポーティーな走りとスマートなスタイリングは継承され、マツダ独自のアイドリングストップ機構「i-stop」を2.0L 2WD車に標準搭載し、16.4km/Lの燃費を実現、以前のモデルと比べて15%も改善された。
新型アクセラが「エコ・スポーツ」をコンセプトに掲げる所以は、軽量化され剛性を増したボディーや空力特性の改善、ハンドリング性能もあるが、なんといっても前述した「i-stop」が大きい。停車中にエンジンをストップさせるのは、プリウスなどのハイブリッドカーでも採用されている技術だ。ハイブリッドカーの場合はモーターを使ってクランクを回してエンジンを再始動させるのに対し、このi-stopは、ピストンを燃焼に最適な定位置に止めておき、アクセルを踏み込むと同時に燃料に着火、スムーズにエンジンを再始動させるシステムだ(スターターモーターのアシストはある)。ちなみに、エンジンの再始動まで0.35秒で、燃費向上にも貢献していることは言うまでもない。マツダのウェブサイトでは動画付きでi-stopの仕組みを見ることができる。
マツダによると、クルマが市街地を走るとき、47%が止まった状態だという。特にストップ&ゴーが多い、東京を始めとする大都市では渋滞などもあり、燃費が悪くなりがちだ。ガソリンも一時の高騰期よりは値下がったものの、安定期に比べたらまだまだ高いし、値下がる気配もない。だからこそ無駄なガソリンの消費を抑えるi-stopがキク、というワケだ。
新型アクセラのモデルラインナップは下記の通り。スポーツカー低迷、AT主流のこのご時世に「6速MT+ターボ」のグレードを用意するあたりが、RX-7(ロータリー)やロードスターといった世界に誇るスポーツカーを生み出したマツダらしい。また、エコカー減税(買い換え優遇税制)の対象になっていることも購入のポイントになるだろう。
ボディータイプ | モデル | 駆動形式 | エンジン | 変速機 | 価格 | 減税レベル |
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セダン(4ドア) | 15C | FF(2WD) | 1.5L DOHC | CVT | 166万円 | 50%軽減 |
セダン(4ドア) | 20C | FF(2WD) | 2.0L DOHC DISI(i-stop) | 5EC-AT | 189万円 | 75%軽減 |
セダン(4ドア) | 20E | FF(2WD) | 2.0L DOHC DISI(i-stop) | 5EC-AT | 205万円 | 75%軽減 |
セダン(4ドア) | 20E(4WD) | 4WD | 2.0L DOHC | 4EC-AT | 210万円 | --- |
ハッチバック(5ドア) | 15C | FF(2WD) | 1.5L DOHC | CVT | 166万円 | 50%軽減 |
ハッチバック(5ドア) | 20C | FF(2WD) | 2.0L DOHC DISI(i-stop) | 5EC-AT | 189万円 | 75%軽減 |
ハッチバック(5ドア) | 20S | FF(2WD) | 2.0L DOHC DISI(i-stop) | 5EC-AT | 214万円 | 75%軽減 |
ハッチバック(5ドア) | 20E(4WD) | 4WD | 2.0L DOHC | 4EC-AT | 210万円 | --- |
ハッチバック(5ドア) | マツダスピード アクセラ | FF(2WD) | 2.3L DOHC DISI ターボ | 6MT | 267万8000円 | --- |