「2008年度は極冷え」。ノークリサーチが、「08/09年度 サーバ国内出荷調査報告」と題したレポートを発表した。
2008年度を総括すると、PCサーバは「極冷えの市況で、6年ぶりのマイナス成長」。世界不況のあおりをモロに食らったというわけだ。台数にすると前年比2.7%ダウンの53万5487台、金額市場はなんと7.0%ダウンで台数以上に落ち込んでいるという。
また、仮想化、統合化の動きは続いており、ブレードは2桁の伸びを見せたものの、サーバー市場の再加速までは及んでいない状況だ。
メーカー別では、NECのトップは変わらず、HP、デルなど外資系ベンダーが市況の影響が甚大でマイナス成長。
本レポートでは、2009年度の予測も示されているが、それによるとトータルではマイナス成長なものの、後半からは更新需要が動き出す見込みだという。これは、仮想化技術を中心にしたIT構築気運の高まりのほか、SaaS、クラウドといったITサービス提供側のサーバー需要見込み、そして新CPU搭載サーバーや、Windowsのバージョンアップなどによって、サーバーのリプレイス需要が立ち上がるという予測を裏付けとしている。2010年度以降は“再び増勢”、といった見方もできよう、と、本レポートは締めくくっている。