携帯ゲームの「ソフトを保存する」流れが加速
ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCE)は3日、携帯ゲーム機「PSP」シリーズ最新作「PSP go」を発表した。国内での発売は11月1日を予定しており、価格は2万6800円。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色だ。
現行シリーズとの最大の違いは、ゲームソフトをセットするUMDドライブを搭載せず、ウェブ上で販売しているゲームを本体内蔵の16GBのフラッシュメモリーにダウンロード保存してプレイすることだ。
ゲームは、無線LANもしくはPlaystation 3と接続してインターネットサイト「Playstation Store」で購入する。本体に同梱されるソフト「Media Go」を使用することで、パソコンと接続してゲームをダウンロードすることもできる。
また、外装にスライド式の本体デザインを採用することで128×16.5×69mm(前モデルは169.4×18.6×71.4mm)の小型化を実現。重量は約158gと軽量化した(同じく約189g)。シリーズ初代の「PSP-1000」が約280gだったのと比べれば半分ほどになっている。
SCEではPSP goのコンセプトに「映像や音楽、ゲームといったコンテンツを手軽に持ち出せる」を掲げている。PSP-3000での「ゲームをダウンロードして持ち歩く」というニーズから開発されたもので、あくまでPSP-3000と併売をしていく考えだ。
またBluetooth接続に対応しており、対応のヘッドホンやPlayStation 3のワイヤレスコントローラーを使用できる。ゲーム機能を一時停止した状態でもクロスメディアバー(XMB)を起動して音楽を再生することも可能だ。
なおSCEでは同日、ゲーム開発者向けにライセンス契約の流れを簡略化するなど、ダウンロード専用の小容量ソフトウェア開発を支援する施策を発表している(関連リンク)。PSP goでは、ミニゲーム感覚で気軽にゲームをプレイする機会も増えるかもしれない。