デル(株)は3日、同社のゲーマー向けハイエンドパソコンブランド「Alienware」の製品を、日本市場に初めて投入すると発表した。第一弾となる「Alienware M17x」は、ハイエンドデスクトップ並みのグラフィックス機能を備えたゲーム向け大型ノートである。
元々Alienwareは、ゲーマー向けにハイエンドパソコンを製造・販売する独立企業だったが、2006年に米デル社に買収され、同社傘下で製品を販売していた。買収後もデル本体とは分かれた商品展開が続いていたが、今回の新製品を機に、デルとの一体化を強めていくという。
Alienware M17xは、最新3Dゲームも楽に動作させるハイスペックと、斬新で独特のデザインを持つボディーが特徴のノートパソコン。17型ワイドの液晶ディスプレーを備えた本体は鋭角的で、メッシュの開口部がスポーツカーや宇宙船をイメージさせる斬新なものだ。
ハードウェア構成は注文時に選択可能だが、CPUにはモバイル向けクアッドコアCPUのCore 2 Quad Q9000(2GHz)やCore 2 Extreme QX9300(2.53GHz)を選択可能。さらにグラフィックス機能に至っては、最低でもGeForce GTX 260M(メモリー1GB)、最高はGeForce GTX 280M(1GB)をSLI構成で搭載可能というウルトラハイエンドの構成となっている。 チップセットにGeForce 9400M GPUを内蔵するNVIDIA MCP79を搭載しているので、Windowsを再起動せずに独立GPUをオフにして省電力モードに切り替える機能も備えている。
HDDは2台まで内蔵可能で、最大で500GB HDD×2台(RAID 0/1のどちらかを選択)か256GB SSD×2台を内蔵できる。ディスプレーは17型ワイドの1920×1200ドットか、1440×900ドットのいずれかを選択。また光学ドライブに記録型BDドライブを搭載することも可能となっている。ただしテレビ録画関係の機能は持たない。
筐体サイズはさすがに大きく、幅406×奥行き312×高さ51.3~53.6mm。重さも最小構成時で約5.3kgもある。モバイルユースにはまったく向かないが、パソコンを持ち寄ってゲームを楽しむ「LANパーティー」に、いちいちデスクトップ一式を持っていかなくても済むという利点から、海外ではこうしたハイエンドゲームノートを支持するゲーマーも少なくないとのこと。
主な仕様は以下のとおり。価格は最小構成時で23万9800円の予定。本日から受注を開始している。
Alienware M17xの主な仕様 | |
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CPU | Core 2 Extreme QX9300(2.53GHz)/Core 2 Quad Q9000(2GHz)/ Core 2 Duo T9550(2.66GHz)/Core 2 Duo P8600(2.40GHz) |
メモリー | 4~8GB |
グラフィックス | GeForce GTX 280M SLI/GeForce GTX 260M SLI/GeForce GTX 260M |
ディスプレー | 17型ワイド、1920×1200ドット/1440×900ドット |
ストレージ | HDD 250GB/320GB/500GB/1TB(500GB×2)、 またはSSD 128GB/256GB/512GB(256GB×2) |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ/BDコンボドライブ/DVDスーパーマルチドライブ |
テレビ機能 | 搭載せず |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n(Draft 2.0)、Bluetooth 2.1+EDR |
サイズ | 幅406×奥行き312×高さ51.3~53.6mm |
質量 | 約5.3kg(最小構成時) |
バッテリー駆動時間 | 約2.5時間程度 |
OS | Windows Vista Ultimate 64bit版/Home Premium 64bit版 |