ネーミングが浮かばない!
2001年から8年間、大阪市が主催するネットショップ支援講座「うりうり教習所」にディレクター&講師として参加させていただいていましたが、このたび大阪市の事業支援の方針が変わるということで、プログラムが終了となりました。
述べ1000人以上の卒業生を出し、現在のEC業界を背負って立つショップさんも数多く生まれ、本当に講師冥利につきる仕事でした。この記事を読んでいただいてる方も多いと思います。誠にありがとうございます!
今後もネットショップ支援講座の要望は多いため、弊社がこの「うりうり教習所」に続くプログラムを作って自主開催することにしました。
公的な支援がないので受講料がかなり高くなりますが、それに見合うスゴい講座を作ろう!ということで、有名な講師の方々にお願いして講座内容を組み上げました。
しかしとても困ったことが……その講座の名前がどうしても浮かんでこないのです! 内容が決まっていても、名前が決まらなければリリースできません。さてどうしよう?
結局1ヵ月くらいかかって名前を決めましたが、この過程は店名や商品キャッチコピーを考えるネットショップの方々にも参考になることと思いますので、今回はネーミングの実際について考えてみたいと思います。
キーワードを組み合わせてもダメ
まず、講座の内容からキーワードをたくさん拾い出し、それを組み合わせることからやってみました。
講座を表す言葉は「講座」「セミナー」「塾」「教習所」「予備校」「道場」などなど……。
さらにネットショップを表現する言葉は「ネットショップ」「オンラインショップ」「EC」「eショップ」などなど……。
さらに講座内容は、「自分のいいところを見つける自己肯定感を高めるとともに、最高峰のショップコンセプトを作り上げて、100年続くネットショップを作り上げる。写真やコピーなどの徹底的な量稽古を渾身の力で、しかも楽しくこなして習慣化し、3ヵ月でネットショップ事業を収益事業に変える」というものです。
キーワードは1000個くらい出てきました。類語を検索で調べたり、短縮してみたり、順番を入れ替えてみたりしていろいろ組み合わせたのですが……どうしてもしっくりした名前が出てこない。
もちろん見切り発車で適当な名前で始めることは可能なのですが、私はこの事業で少なくとも10年はメシが食えるようにしたいと思っていたので、中途半端な状態でリリースするつもりはありませんでした。
講師仲間や受講生たちに試しに聞いてみても、「うれうれ教習所」とか、どうしても過去にとらわれた名前になってしまいます。ここで学んだのは、自分の事業のネーミングは他人には作れないということです。
ネーミングを考え始めてすぐに2、3週間が経ちました。このままでは開催自体に影響が出てしまいます。
これは視点を根本的に変えないと無理だ、と考えた私は、ネーミングの専門家に聞くことにしました。