ここのところトイラジコンの世界でブームになっているのが、室内で遊ぶヘリコプターのラジコン(RC)だ。
本物(?)のラジコンヘリは、それなりに飛ばせるようになるため3台墜落させるとか、100万円かかるとか、ともかく金銭的にセレブな趣味だったりするが、それ以上に飛ばす場所も限られており、公園で気軽に遊ぶというわけにもいかない。
そのため、昔から室内で遊べる小型の電動ヘリが次々に登場するものの、機体を浮かせるためには、それなりにパワーが必要で、当然壁なんかにぶつかって墜落するとローターの羽などが、ポキポキ折れてしまう。交換部品は安いとはいえ、トイラジコンのスペアパーツはブームが過ぎ去ると交換部品の入手がすぐに困難になり、数度飛ばして押入れの肥やし、なんて人も多いかもしれない。さらにフライト時間の短さや、電池やバッテリーの寿命なども決して経済的とは言えなかった。
とまぁ、室内で遊ぶ電動ヘリは中々、手を出しにくいというのが、ずっと見守ってきた筆者の感想だったりするのだが、今回紹介するTAIYO(タイヨー)の「VOICE HELI」は、過去のイメージを一新しつつ、非常に興味深いギミックを満載し、定価で4980円!(税込5229円)というお手頃価格。これは「ぜひとも欲しい!」と思ってしまった。
さて、今までの超軽量電動ヘリと、このVOICE HELIは何が違うのか?
まずは名前の通り「声でコントロール」という点だ。「音声認識」で5つのアクションを声で指示できる。実のところ、4980円という価格からして、この音声認識は全く期待していなかった。
ところが、この音声認識、滑舌(かつぜつ)の悪い筆者の声にもちゃんと反応し動くのだ。もう飛ばなくてもいい、これだけで満足!(おいっ)ってくらい、感動してしまった。
ただし、音声認識が反応しないこともある。その主な原因はテレビやラジオ、音楽だ。音声認識で飛ばす場合は、テレビなどは消しておこう。
一人暮らしだけど、そんなブツブツ言うのって恥ずかしいじゃないか!(誰も周りに居ないけど)と思っている人も大丈夫。コントロールの全ては、プロポ(プロポーショナル、送信機のこと)で行なえる。というか、音声認識で動かしても左右の反転などはプロポで操作する必要があり、全ての動作を音声認識で行なえるわけではない。
音声認識でコントロールできるのは、
1:エンジンスタート(ローターが回りだす)
2:アップ(上昇する)
3:ホールド(ホバリング状態になる)
4:ダウン(下降する)
5:トマレ(ローターが止まる)
以上の5つだ。命令はカタカナで書いた部分をそのまま発音するだけ。「エンジンスタート」と言えば、ローターが回り出す、というわけである。
声で動かしてみた!
ちゃんと声に反応しているのが分かっていただけるだろう。ちなみに停止する時は「ストップ」ではなく「トマレ」なので間違わないように。しかし、トマレ以外は全て英語なので思わず「ストップ」と言ってしまうのは筆者だけではないはずだ!
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