東陽テクニカとフルーク・ネットワークスのタッグでなにが実現する?
「Visual Performance Manager」が性能を超見える化
2009年03月31日 04時00分更新
アプリケーションのレスポンスを
「Visual Performance Manager」でGUI表示
もとより、東陽テクニカはLANアナライザの元祖である「Snifferシリーズ」を20年以上前から扱っており、最近では「ClearSight」のシリーズを国内展開し、数千セットという高い実績を積んできた。そして、同社が次に目を付けたのが、パフォーマンスをビジュアル管理するフルーク・ネットワークスの「Visual Performance Manager」である。
Visual Performance Managerは、NetFlow対応機器や専用アプライアンスのデータを収集することで、パフォーマンスのモニタリングと解析を実行するツール。一定期間、典型的なアプリケーションレスポンスをウォッチし、そのベースラインから外れた場合に、アラートを出すといった具合だ。「最近では、シスコが推進してきたNetFlowの普及が著しいので、パフォーマンス測定のインフラが整いつつあります。ですからビジュアル管理ツールは以前から欲しい製品でした。」と東陽テクニカ 情報通信システム部 課長の富田 治氏は語る。
東陽テクニカが日本で扱うのと同時に、最新の「Visual Performance Manager 5.0」が発表された。アラートが色分けされ、見やすくなったエクゼクティブビューを追加したほか、シスコのアプリケーション高速化装置「Cisco WAAS」のレスポンス測定にも対応した。また、モバイルアナライザである「OptiView」につないだスイッチやルータのパフォーマンス測定も可能になっているという。
こうしたパフォーマンスのビジュアル管理について、米フルーク・ネットワークスのベリンダ・ユンラブケ(Belinda Yung-Rubke)氏は「アプリケーションが遅いというエンドユーザーからの声があっても、実際に切り分けがうまくできないという現状があります。また、原因にたどり着くのにも時間がかかります。そのため、Visual Performance Managerでは、まずはネットワークか、アプリケーションか、原因の位置を判断します。次に切り分け時間を短くするためにさまざまなビューを提供します」と述べている。
アプリケーションがネットワーク配信されるようになりつつある現在、常時使えるだけではなく、高いレスポンスをキープするというのも重要な要件となる。こうした中、パフォーマンスをビジュアル管理するという今回のソリューションは、今後注目を集めていくに違いない。