インテルの“Core 2 Duo”を採用した『MacBook Pro』 |
満を持して“Core 2 Duo”の搭載となったプロ向けノート『MacBook Pro』。Windowsノートの秋冬モデルでは、Core 2 Duo搭載機が先行して登場していただけあって、今か今かと発売を待ち望んでいた人もいただろう。
アップルによれば、Core 2 Duo-2.33GHzを搭載した新MacBook Proは、Core Duo-2.16GHzの旧MacBook Proより最大で39%高速という。果たして期待通りの性能を見せてくれるかどうか、早速ベンチマークテストを試してみた。
結論から言えば、先の条件でCPU性能を比較すると、新MacBook Pro-2.33GHzのほうが20~35%ほど速いことが確認できた。例えばiTunesのAACエンコードでは35%、Rosettaを介した動作となる『Adobe Photoshop CS2』のフィルタ処理でも29%ほど新MacBook Proのほうが高速化されている。
また、新旧MacBook Proともに同じ『ATI Mobility Radeon X1600』を採用しているグラフィックでも、テストの結果、新モデルのほうが若干高い傾向を示した。例えば『CINEBENCH 9.5』のGPU性能を計測する“OpenGL HW-L”では、新MacBook Pro-2.33GHzが旧MacBook Pro-2.16GHzより18%程度スコアが高くなっている。
原因を調べるために、Boot Campを使ってWindowsをインストールし、システム情報を表示するツール『PC Wizard 2006』を使ってGPUを調べてみると、クロック周波数が新MacBook Proでは418.5MHz、旧MacBook Proでは310.5MHzと異なっていた。
Mobility Radeon X1600の最高クロック周波数は475MHzだ。過去にインターネットの一部では、旧MacBook Proの15インチモデルは、17インチモデルよりもGPUのクロック周波数が低いという話題が取り上げられていたが、このPC Wizard 2006の表示が正しければ、GPUにもチューニングが施されていると考えられる。
実際のテスト結果は次ページを参考にしてほしい。