(社)電子情報技術産業協会は26日、2006年7~9月期のパソコンの出荷状況統計を発表し、総出荷台数は前年同期比97%の331万5000台、総出荷金額は前年同期比93%の3930億円と微減となったことを明らかにした。出荷総数、総額ともに微減となった原因について協会は「個人消費自体は伸びているが、パソコン以外のレジャーなどで消費が分散した」と分析している。また、Windows Vista出荷前の買い控えも心配されるが、協会は「年末に買い控えが起こることはあり得るが、一時的なもの。通して見れば影響はない。それよりも年初のVista発売に期待」としている。
協会は同日、“ノートパソコンリチウムイオン電池安全利用特別委員会”を半年の期限を設けて協会内に設置。8月以降顕在化しているリチウムイオン電池搭載ノートパソコンの発火問題に業界全体で取り組むため、メーカー間で技術検討や情報の共有を進める。将来規格として標準化することも視野に入れ、業界として安全な設計指標を策定する。カタログ、マニュアル、ウェブサイトを通して、リチウムイオン電池の安全な取り扱い方について、一般消費者への啓蒙活動も行なう。