アルプス システム インテグレーション(株)(ALSI)は18日、“WPC TOKYO 2006”との併催イベントとして東京国際展示場で本日開幕したセキュリティー関連展示会“Security Solution 2006”のプレス発表会場にて、セキュリティー関連のアライアンス戦略を発表した。エヌ・ティ・ティ・コムウェア(株)など4社との協業により、包括的な情報セキュリティーを提供できるようになるという。
アライアンスソリューション戦略について説明した、セキュリティソリューション部副部長の杉本浩信氏 |
同社は自社開発の企業向けセキュリティーソリューションとして、ファイルの暗号化やデータアクセス制御、ファイルアクセスやプリンター利用の監視を行なう『Document Security(ドキュメントセキュリティー)』と、パソコンの私用防止や掲示板などへの書き込みを制限・監視するウェブフィルタリングソフト『InterSafe(インターセーフ)』を提供している。しかし、コンプライアンス(法令遵守)の意識の高まりや近々施行が予定されている日本版SOX(企業改革)法への対応の必要性などから、より多角的なセキュリティーソリューションが求められていた。
セキュリティーソリューション市場からのニーズ |
そこで今回、以下の4社4製品(ソリューション)を組み合わせることで統合セキュリティーシステムとして提案したり、顧客の環境に合わせて必要なシステムを組み合わせて提案できるようになると、今回のアライアンスの意義を説明した。
NTTコムウェアの『e-UBF』 | クリアスウィフトの『MIME sweeper』 | |
日本ビジネスデータープロセシングセンターの『文録゛』 | シー・エス・イーの『SIEM Solution』 |
- NTTコムウェアの『e-UBF』
- ログオンやアプリケーションアクセス、データの暗号化/復号化、勤怠管理などに利用できる指紋認証システム。パスワードを記憶しておく必要がないので、年長者でも安心して利用できるという
- クリアスウィフト(株)の『MIME sweeper』
- メール送信をゲートウェイで監視し、重要なファイルを添付したメールを送信しようとしていないかチェックする“メール情報漏洩防止”システム。Document Securityと連携し、暗号化していない文書ファイルのメール送信を停止できる
- (株)日本ビジネスデータープロセシングセンターの『文録゛(ぶんろぐ)』
- Office文書ファイルへのアクセスを記録・管理するアクセスログ管理ソリューション。Document Securityと連携して、財務関連情報や個人情報を含む文書(Excel/Word)への操作を自動記録するほか、Excelで管理している財務諸表に含まれる計算式やマクロ、入力/変更履歴の一覧レポートを作成する機能も備える(日本版SOX法では提出・管理が義務づけられるという)
- (株)シー・エス・イーの『SIEM Solution』(米Network Intelligence Engine社製アプライアンス)
- ネットワーク上のハードウェア/OS/アプリケーションのログを収集・管理し、リアルタイムのモニタリング/解析/レポーティングを行なうログ統合管理プラットフォーム
今回(および従来からの2社)のアライアンスによって実現される統合セキュリティーソリューション。赤と青の四角はALSI製品単体でのカバー範囲 |
同社では、こうしたアライアンスの成果を見ながら、今後もアライアンスパートナーを広げて顧客ニーズに答えるセキュリティーソリューションを追求、提案していくとまとめた。
今回の発表に合わせてアライアンスを組む4社からも代表者が出席してそれぞれ抱負を語った |