セイコーエプソン(株)とエプソン販売(株)は26日、2006年冬のプリンター新製品“Colorio(カラリオ)”シリーズとして複合機5機種、メモリーカードスロットと液晶ディスプレーを持ち、単体でプリントが行なえるダイレクト機1機種、パソコンに接続してプリントを行なう単機能機2機種を10月5日より順次発売していくと発表した。また、世界で初めてポータブル機での“Adobe RGB”表示、動画対応規格“xvYCC規格”に対応する携帯マルチフォトビューアーの新製品『P-5000』、『P-2500』の2機種も10月5日より順次発売すると発表した。
冬モデルプリンターに共通する特徴として、
- 人物によりフォーカスし、風景とのバランスを考慮した補正を行なう“新オートフォトファインEX!”
- 顔料インク同等の耐光性を実現しながらも発色性を向上させた“つよインク200”
- ドット可変技術“MSDT(Multi Sized Dot Technology”を進化させ、L判フチなし写真の印刷速度が2005年モデルと比べて1.4~1.8倍高速化した“Advanced-MSDT”技術(L判プリントでの同社測定値)
- 各カテゴリーの上位モデルでは、印刷までのプロセスを並列で処理し、2005年モデルと比べて約3倍以上の高速化を実現する画像処理マルチプロセッサー“REALOID”を搭載
など。各製品の特徴と編集部による予想実売価格は次のとおり。
複合機(スキャナー/コピー/プリンター/メモリーカードスロット)
フラッグシップモデルとなる『PM-T990』 | 『PM-T990』からLAN機能、TVプリンティング機能を省いた『PM-A970』 | 『PM-A890』の後継機種となるハイスペック複合機『PM-A920』 |
『PM-A750』の後継機種となるエントリーモデル『PM-A820』 | 写真用紙に対応したコンパクトなエントリーモデル『PX-A720』 |
- PM-T990
- 『PM-A950』の後継機種でColorioシリーズのフラッグシップモデル。有線/無線LAN機能、対応のTVと接続することで地上デジタル放送波に乗せられた印刷用データを取得し、放送波に含まれる印刷コンテンツを印刷できる“TVプリンティング”機能を搭載
- EPSON Color対応/REALOID搭載/印刷前に確認できる“仕上がりView”機能を持つ4インチ“PhotoFine”液晶ディスプレーを搭載/最小インク滴1.5ピコリットル(pl)6色染料インク/最高解像度5760×1440 dpi/4800×9600dpi CCDスキャナー内蔵/CD-ROM/DVDコンボドライブ搭載/L判フチなし印刷で19秒(同社測定値、PM-A950:20秒)
- 11月中旬発売、5万円台後半
- PM-A970
- 『PM-T990』から有線/無線LANを省いたモデル。それ以外の仕様は同じ
- EPSON Color対応/REALOID搭載/印刷前に確認できる“仕上がりView”機能を持つ4インチ“PhotoFine”液晶を搭載/最小インク滴1.5pl 6色染料インク/最高解像度5760×1440 dpi/4800×9600dpi CCDスキャナー内蔵/CD-ROM/DVDコンボドライブ搭載/L判フチなし印刷で19秒(同社測定値、PM-A950:20秒)
- 10月5日発売、4万円台後半
- PM-A920
- 『PM-A890』の後継機種となるハイスペックモデル
- EPSON Color対応/REALOID搭載/3.5インチTFT液晶を搭載/最小インク滴1.5pl 6色染料インク/最高解像度5760×1440 dpi/3200×6400dpi CCDスキャナー内蔵/L判フチなし印刷で23秒(同社測定値、PM-A890:32秒)
- 10月5日発売、3万円台後半
- PM-A820
- 『PM-A750』の後継機種となるエントリーモデル
- EPSON Color対応/REALOID搭載/2.5インチTFT液晶を搭載/最小インク滴1.5pl 6色染料インク/最高解像度5760×1440 dpi/1200×2400dpi CISスキャナー内蔵/L判フチなし印刷で25秒(同社測定値、PM-A750:38秒)
- 10月5日発売、2万円台後半
- PX-A720
- 『PX-A650』の後継機種となるコンパクトモデル
- 2.0インチC-STN液晶を搭載/最小インク滴3pl 4色染料インク/最高解像度5760×1440 dpi/1200×2400dpi CISスキャナー内蔵/L判フチなし印刷で66秒(同社測定値、PX-A650:66秒)
- 10月5日発売、1万円台後半
ダイレクトプリント機(プリンター/メモリーカードスロット)
3.5インチTFT液晶を搭載するダイレクトプリント機『PM-D870』 |
- PM-D870
- 『PM-D800』の後継機種で、液晶ディスプレーが1.5インチから3.5インチに大型化
- EPSON Color対応/REALOID搭載/3.5インチTFT液晶を搭載/最小インク滴1.5pl 6色染料インク/最高解像度5760×1440 dpi/L判フチなし印刷で25秒(同社測定値、PM-D800:45秒)
- 10月5日発売、2万円台前半
単機能機(プリンター)
『PM-G730』の後継機種でEPSON Color、つよインク200に対応する『PM-G850』 | A3ノビ印刷ができる 『PM-G4500』 |
- PM-G850
- 『PM-G730』の後継機種
- EPSON Color対応/最小インク滴1.5pl 6色染料インク/最高解像度5760×1440 dpi/L判フチなし印刷で25秒(同社測定値、PM-G730:45秒)
- 10月5日発売、1万円台後半
- PM-G4500
- デジタル一眼レフカメラユースの作品出力にも使えるA3ノビ染料モデル
- EPSON Color対応/最小インク滴1.5pl 6色染料インク/最高解像度5760×1440 dpi/A3フチあり印刷で174秒(同社測定値、PX-4000PX:723秒)
- 11月中旬発売、3万円台後半
携帯フォトマルチビューワー
世界初のAdobe RGB表示対応ポータブルフォトマルチビューワー『P-5000』 | 『P-2000』の後継機種となるエントリーモデル『P-2500』 |
『P-5000』は、ポータブル機としては世界初となる“Adobe RGB”表示、“xvYCC規格”に対応する携帯フォトマルチビューワー。一般的に利用される“sRGB”と比べて、より広い色域を持つAdobe RGB表示ができることで、従来では専用のパソコンや端末などを利用して画像の確認をしていたものが、撮ったその場で色味などを確認できるようになる。また、H.264、WMV9の動画再生コーデックに対応し、ほとんどのデータを確認せずに再生できる。
製品のスペックは次のとおり。
なお、同日に開催された発表会の模様については別途お伝えする。