(株)トリスターは22日、携帯電話編集ソフト『携帯万能17』を発表した。発売日は10月6日でラインナップは11種類。パッケージはすべてハイブリッド版で、Windows版とMacintosh版が含まれる。(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモのFOMA用接続ケーブルが付属する『FOMA 標準版』と、KDDI(株)の(au)WIN用接続ケーブルが付属する『WIN 標準版』はともに1980円となる。
『携帯万能17』パッケージ |
Windows版では今回、インターフェースを大幅に変更。左側に各種ツールメニューを配置し、各データの機種変更やバックアップ、リストアなどが1画面で完結するなど、従来好評だったMac版のインターフェースを踏襲するものとした。
また、10月24日から開始予定の“番号ポータビリティー”サービスを利用した、携帯電話キャリアーが異なる携帯電話機への乗換えをサポートするのも特徴。たとえば携帯電話機をパソコンに2台接続し、一方の携帯電話機に保存されたアドレス帳や画像などのデータを、もう一方の携帯電話機に直接移行できる機能が新たに実装され、PDCからFOMA、PDCからWINといった世代の異なる携帯電話間でのデータ移行も可能となっている。
そのほかWindows版の主な新機能は以下の通り。
- アドレス帳機能の強化:パソコン内の各種ソフト(メールソフトや年賀状ソフトなど)のアドレスデータを一括で取得し、携帯電話機に一括で書き込むことが可能。またアドレス帳から直接IP電話をかけたりすることもできる。
- メール表示の強化:パソコンに取り込んだ携帯電話機のメールを複数選択することで、それらの文面を画面上に1度に表示することが可能。また画面上のミニカレンダーから日付を選択することで、特定期間のメールを抽出表示することもできる。
- メディアデータ再生機能:動画や着メロなどをアプリケーション上で再生可能。また写真データの拡大縮小や画像の補正、スライドショー再生などもできる。
- 暗号化機能強化:アドレスデータの暗号化エンジンを新しくし、より強固なセキュリティー機能を実現。
一方、Macintosh版の主な新機能は以下の通り。
- ブックマークに対応:携帯電話機のブックマークの読み込みに対応。携帯電話専用サイトもアプリケーション上で表示ができる。
- QRコード作成機能:メモリーダイヤル、メールアドレス、ブックマーク、メモを記録したQRコードを生成することが可能。
- プッシュトーク対応:FOMAで同時に複数の人と通話ができる“プッシュトーク”のグループアドレスを携帯電話に書き込むことができる。
- デコメール対応:iモードメールを自由にデコレーションできる“デコメール”の表示および新規作成が可能。
- スケジュール機能の強化:携帯電話機に書き込むスケジュールの期間を設定できるようになった。
なお、同社ではメールアドレスの変更を知り合いに一括でメール通知できる“メールアドレス通知サービス”や365日の電話サポート(朝10時~夜10時まで)なども実施し、番号ポータビリティーによる乗換えをサポートする。また今後発売される携帯電話機についてはオンラインアップデートで対応していく。
ラインナップと価格は以下の通り。『WIN 標準版』にはWIN専用ケーブルが付属しており、『au 標準版』などと比べて最大10倍の速度でデータ転送が行なえるという。また『PDC+FOMA 標準版』と『PDC+WIN 標準版』には、PCDの接続ケーブルと、FOMAまたはWIN用の接続ケーブルが同梱される。
- 『携帯万能17 PDC 標準版』(2980円)
- 『携帯万能17 au 標準版』(2980円)
- 『携帯万能17 FOMA 標準版』(1980円)
- 『携帯万能17 WIN 標準版』(1980円)
- 『携帯万能17 au 充電版』(3980円)
- 『携帯万能17 FOMA充電版』(3980円)
- 『携帯万能17 オールキャリア 標準版』(5980円)
- 『携帯万能17 オールキャリア 充電版』(6980円)
- 『携帯万能17 アップグレード版』(1880円)
- 『携帯万能17 PDC+FOMA 標準版』(3980円)
- 『携帯万能17 PDC+WIN 標準版』(3980円)
対応OSは、Windows版がWindows XP/2000/Me/98SE、Macintosh版がMac OS X 10.3.9/10.4以降。