ブラザー工業(株)は22日、同社の薄型デジタル複合機“MyMio(マイミーオ)”シリーズの新製品として、デジタル接続の子機が付属するファクス複合機『MFC-850CDN』(子機1台)と『MFC-850CDWN』(子機2台)、およびファクス機能を省略したプリンター複合機の上位モデル『DCP-750CN』、プリンター複合機の普及モデル『DCP-330C』の4製品を9月下旬以降に順次発売すると発表した。価格はすべてオープンプライスで、発売時期と編集部による予想実売価格は以下の通り。
“MyMio”ファクス複合機
『MFC-850CDN』。『MFC-850CDWN』は写真右の子機2台付属する |
- MFC-850CDN
- プリンター/カラーコピー/スキャナー/メモリーカードリーダー&PictBridge対応USB端子/ファクス(パソコン対応)、有線LAN対応、4.2インチワイド液晶ディスプレー内蔵、デジタル子機1台付属
10月下旬発売
実売4万円前後 - MFC-850CDWN
- プリンター/カラーコピー/スキャナー/メモリーカードリーダー&PictBridge対応USB端子/ファクス(パソコン対応)、有線LAN対応、4.2インチワイドカラー液晶ディスプレー内蔵、デジタル子機2台付属
10月下旬発売
実売4万7000円前後
“MyMio”プリンター複合機
『DCP-750CN』 | 『DCP-330C』 |
- DCP-750CN
- プリンター/カラーコピー/スキャナー/メモリーカードリーダー&PictBridge対応USB端子/、有線LAN/無線LAN対応、2.5インチカラー液晶ディスプレー内蔵
9月下旬発売
実売2万5000円前後 - DCP-330C
- プリンター/カラーコピー/スキャナー/メモリーカードリーダー&PictBridge対応USB端子/、2インチカラー液晶ディスプレー内蔵
9月下旬発売
実売1万7000円前後
ファクス複合機のMFC-850CDN/CDWNは、業界初(同社調べ)というデジタル子機を付属し、クリアーな通話音質と盗聴防止機能(通信周波数を高速切り替えする“ホッピング方式”)、子機間通話および親機と子機2台の最大3者間通話を実現したのが特徴。
プリンター複合機の上位モデルDCP-750CNは、有線LANに加えて無線LAN(IEEE 802.11b/g準拠)機能も標準搭載し、(株)バッファローが開発・提唱する無線LAN簡単接続設定システム“AOSS”を搭載。無線LAN接続の知識や経験がなくても容易に接続できるという。
このほか4製品に共通する特徴としてカラー液晶ディスプレーとメモリーカードスロット、PictBridge対応のUSB 2.0端子を内蔵。パソコンを介さずにデジタルカメラで撮影した写真の印刷やスキャン画像の書き込み、およびパソコンからの読み書きが可能。対応メモリーカードはCF Type I/メモリースティック(Pro含む)/SDメモリーカード/xDピクチャーカード/MMC、およびアダプター経由でminiSDカード/メモリースティックDuo(Pro Duo含む)。
プリンター部は液滴最小1.5plの4色インクジェット方式で印刷解像度は6000×1200dpi。印刷速度はカラー毎分22枚/モノクロ毎分27枚(DCP-330Cはカラー毎分20枚/モノクロ毎分25枚)。印刷解像度は2400×1200dpiに制限されるが、4辺ふちなし印刷にも対応する。インクは4色独立タンク方式を採用し、インク切れしたインクタンクのみを個別交換できる。
スキャナー/コピー部は、光学解像度が600×2400dpiでコピー時の出力速度はカラー毎分18枚/モノクロ毎分20枚(DCP-330Cはそれぞれ16枚と18枚)。拡大縮小は1%刻みで25~400%に指定可能、液晶画面からの操作により2枚または4枚の原稿を1枚に集約したり、複数枚に分割して拡大コピーする機能も備える。また、スキャン結果をPDFファイルに出力も可能。
本体サイズと重量は、MFC-850CDN/CDWNが幅438×奥行き369×高さ165mm/約6.4kg、付属の子機は幅約43×奥行き37×高さ162mm/150g。子機の連続使用時間は通話が約6時間、待ち受けは約110時間。使用可能距離は見通しで100m。増設可能台数は最大4台まで(子機は『BCL-D30K』で希望小売価格は1万6800円)。DCP-750CNとDCP-330Cは、幅398×奥行き360×高さ150mm/約7.2kg。