囲み部分のうち、上に光学式ドライブを、下にHDDをそれぞれ内蔵している |
過去2回にわたって、プロ向けデスクトップ『Mac Pro』のメモリーとPCI Expressカードの増設/交換を紹介してきたこの記事。今回はHDDと光学式ドライブの交換について解説していこう。
過去に発表されてきたIntel Macは、どのモデルもHDDと光学式ドライブが1台しか内蔵できなかった。その点、Mac Proなら、HDDを4台まで、光学式ドライブを2台まで搭載できる仕様だ。ドライブの接続方式はHDDがシリアルATA、光学式ドライブがウルトラATA/100となっている。
Mac・Winを別々のHDDにインストール
話が少し脇道にそれるが、16日に発表された『Boot Camp』のバージョン 1.1ベータを使えば、Mac ProにもWindows XPをインストールして、Mac OS Xとのデュアルブートを実現できる。
その際、注目なのは、Mac Proなら内蔵HDDを2台用意しておけば、Mac OS XとWindows XPを別々のHDDに組み込めるという点だ。
前述のようにほかのIntel Macは内蔵HDDが1台しかなく、現在のBoot Campでは外付けHDDにWindows XPをインストールできないため、内蔵HDDをパーティション分割してMac OS XとWindows XPを別々のボリュームに組み込んでいた。
一方、Mac Proなら、1台のHDDを分割する方法に加えて、2台HDDがあれば別々にインストールする方法も選べるというわけだ。
Mac Proで動作させた『Boot Camp アシスタント』の画面。ここではベイ1のHDDにMac OS Xを、ベイ2のHDDにWindows XPをインストールしようとしている |
注意:作業前には、本体を落下の危険性のない場所に置き、必ず静電気を除去してください。分解作業はユーザー自身の責任のもとに行うことを前提としており、個々の環境に関してASCII24編集部やメーカーでは問い合わせに応じられません。また、分解作業に伴ういかなる損害も、ASCII24編集部/メーカー/ショップは補償できないことをご了承ください。
1.筐体を開く
本体背面のレバーを引き、筐体の側面パネルを取り外す |
2.HDDドライブキャリアを抜く
HDDを固定するドライブキャリアを抜く |
3.HDDをネジ留めする
ドライブキャリアの4本のネジをプラスドライバーで外す。HDDを裏返し、端子が後ろ側になるようにドライブキャリアをネジ留めする |
4.HDDドライブキャリアを戻す
HDDを固定したドライブキャリアを元の位置に戻し、奥にあるシリアルATA端子にはめ込む。なお、取り付けの際には、筐体背面のレバーを引いたままにしておく必要がある |
5.光学式ドライブキャリアを取り出す
光学式ドライブのキャリアをスライドさせると、既存のスーパードライブにつながったリボンケーブルと電源ケーブルが現れる。まずはこの2本のケーブルを抜こう |
6.光学式ドライブをネジ留めする
ドライブキャリアわきには予備のネジが4本固定ある。このネジを使って、2台目の光学式ドライブをドライブキャリアの下段に固定する。なお光学式ドライブのトレイに付いているフロントベゼル(前面パネル)は取り外しておこう |
7.光学式ドライブキャリアを戻す
リボンケーブルと電源ケーブルの末端の端子を上段のドライブに、中間の端子を下段のドライブに接続。ドライブキャリアを本体に戻し、側面パネルを取り付ければ作業完了だ |