標準構成モデルのMac Proは、グラッフィックカードとして米エヌビディア社の『GeForce 7300GT』を採用 |
米インテル社製CPUを搭載したMacの中で唯一、PCI Expressカードスロットを備えている『Mac Pro』。今回はそのカードの増設方法を確認していこう。
Mac Proには、4つのPCI Expressカードスロットが用意されており、下からスロット1、2、3、4と呼ぶ。スロット1はグラフィックカード用で、2スロット分の幅が確保されている。スロット2~4は1スロット幅だ。
Mac ProのPCI Expressスロットは、下からスロット1、2、3、4と呼ばれる |
標準構成モデルのMac Proでは、スロット1に米エヌビディア社の『GeForce 7300GT』を備えているが、BTOでカナダATIテクノロジーズ社の『ATI Radeon X1900 XT』か、エヌビディアの『Quadro FX 4500』を選ぶことも可能だ。スロット1~4を合計して、300Wまでの消費電力をサポートする。
製品名 | グラフィックメモリー | ポート | 占有スロット | 消費電力 | 価格 |
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NVIDIA GeForce 7300 GT | 256MB GDDR2 SDRAM | デュアルリンクDVI×1、シングルリンクDVI×1 | 1スロット | 32W | (標準搭載) |
ATI Radeon X1900 XT | 512MB GDDR3 SDRAM | デュアルリンクDVI×2 | 2スロット | 132W | プラス4万4100円 |
Nvidia Quadro FX 4500 | 512MB GDDR3 SDRAM | デュアルリンクDVI×2、3Dステレオ×1 | 2スロット | 110W | プラス20万7900円 |
4スロットとも、フルサイズ(12インチ)のPCI Expressカードに対応。Mac Proの正面内側にあるファンには、装着したカードを支えるカードガイドが用意されている。余談だが、Mac ProにはBTOオプションとしてAirMac Extremeカードが用意されているが、これを装着するスロットも専用のPCIスロットとなっている。
フルサイズ(12インチ)のPCI Expressカードを装着する場合、カードの片方の端をカードガイド(囲み)に差し込む | 専用端子だが、AirMac ExtremeカードもPCI Express端子に差す(写真の“AIRPORT”の部分) |
レーン数の設定も変更できる
標準状態における各スロットのレーン数は、スロット1が“x16”、スロット2が“x1”、スロット3と4が“x4”という設定だ。ただし、このレーン数は起動ボリューム直下の“システム”→“ライブラリ”→“CoreServices”フォルダー内にある、“Expansion Slot Utility”というツールを使って変更できる。
“Expansion Slot Utility”は起動ボリューム直下の“システム”→“ライブラリ”→“CoreServices”フォルダー内にある | 標準状態のレーン数はスロット1~4の順でx16/x1/x4/x4となっているが、例えばx16/x1/x1/x8といった設定に変更できる |
1.筐体を開く
本体背面のレバーを引き、筐体の側面パネルを取り外す |
2.PCIブラケットを外す
5つあるポートカバーは、1つのPCIブラケットで押さえられている。まずはプラスドライバーを使い、PCIブラケットを外す |
3.カードを取り付ける
ポートカバーを外し、カードを取り付ける。あとはPCIブラケットを取り付けて、側面パネルを戻せば作業完了だ |