“インテル Core 2 Duoプロセッサー” | “インテル Core 2 Extremeプロセッサー” |
インテル(株)は27日、コード名“Conroe(コンロー)”と呼ばれていたデスクトップパソコン向けデュアルコアCPU、“インテル Core 2 Extreme プロセッサー”“インテル Core 2 Duo プロセッサー”と、コード名“Merom(メロン)”と呼ばれていたノートパソコン向けデュアルコアCPU“インテル Core 2 Duo プロセッサー”を発表した。いずれも“Coreマイクロアーキテクチャー”を採用したCPUで、デュアルコア、共有型2次キャッシュメモリー、64bit拡張機能、仮想マシン機能対応などの特徴を備える。
Coreマイクロアーキテクチャーを採用するCPUとしては、6月に発表されたサーバー&ワークステーション市場向けCPU“デュアルコア インテル Xeonプロセッサー 5100番台”がすでに販売されている。今回デスクトップ向けとノート向けが正式に発表されたことで、インテルのx86系CPUはCeleronブランドを除いて、すべてCoreアーキテクチャーのCPUに切り替わる。
デスクトップ向けCore 2 Duoについては、すでに名称や最大クロック周波数、2次キャッシュ容量などが発表されている。クロック周波数の最高は、『Intel Core 2 Exterme プロセッサー X6800』の2.93GHz。2次キャッシュ容量は4MBまたは2MBとなっている。パフォーマンスやアーキテクチャーの詳細はこちらの記事を参照のこと。1000個受注時の価格は以下のとおり。
- Intel Core 2 Extreme プロセッサー X6800
- 2.93GHz、4MBキャッシュ:11万5900円
- Intel Core 2 Duo プロセッサー E6700
- 2.67GHz、4MBキャッシュ:6万1490円
- Intel Core 2 Duo プロセッサー E6600
- 2.40GHz、4MBキャッシュ:3万6660円
- Intel Core 2 Duo プロセッサー E6400
- 2.13GHz、2MBキャッシュ:2万5990円
- Intel Core 2 Duo プロセッサー E6300
- 1.86GHz、2MBキャッシュ:2万1230円
ノート向けCore 2 Duoプロセッサーは5種類が発表された。Extreme版はない。パッケージ形状は478ピン マイクロFCPGAまたは479ボール マイクロFCBGA。ダイサイズやトランジスター数はデスクトップ向けと同様で、それぞれ143mm2、約2億9100万個となっている。TDP(熱設計時消費電力)は共通で34W。アーキテクチャーは共通であるが、最もプロセッサナンバーの低いT5500のみ、ハードウェア仮想化技術には対応していない。なおそれぞれの価格と、低電圧版や超低電圧版については発表されていない。
名称 | 最大クロック | 2次キャッシュ |
---|---|---|
Intel Core 2 Duo プロセッサー T7600 | 2.33GHz | 4MB |
Intel Core 2 Duo プロセッサー T7400 | 2.16GHz | 4MB |
Intel Core 2 Duo プロセッサー T7200 | 2.00GHz | 4MB |
Intel Core 2 Duo プロセッサー T5600 | 1.83GHz | 2MB |
Intel Core 2 Duo プロセッサー T5500 | 1.66GHz | 2MB |
そのほかの共通仕様
- システムバス(FSB)周波数 667MHz
- 動作電圧 1.0375~1.3V
- 省電力機能“拡張版インテル SpeedStepテクノロジー”対応
- 64bit拡張命令“インテル エクステンデッド・メモリ 64 テクノロジー(EM64T)”対応
- ハードウェア仮想化技術“インテル バーチャライゼーション・テクノロジー”対応(T5500のぞく)
- データ実行防止機能“XDビット”対応
なお同日開催された新製品発表会については、追って掲載の予定である。