(株)リコーは21日、DVD+R/+RWとDVD+R DL向けの著作権保護技術規格“VCPS(Video Content Protection System)”に対応したDVD+Rディスクを開発し、ハードウェアメーカー向けのサンプル出荷を26日に開始すると発表した。
VCPS対応ディスク(16倍速) |
“VCPS”は、オランダのロイヤル・フィリップス・エレクトロニクス(Royal Philips Electoronics)社と米ヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard)社が策定した規格で、ハードウェア側の鍵とディスク側の鍵を組み合わせて鍵を作成し、暗号化されたコンテンツの記録/再生を行なう仕組み。VCPS対応DVDレコーダーやドライブと、VCPS対応ディスクを利用することで、コンテンツ保護フラグ付きの映像をDVD+R/+RWで保存できる。“VCPS”は、米国の連邦通信委員会(FCC)と日本の(社)電波産業会(ARIB)で認可されている。
今回サンプル出荷を開始するのは16倍速対応のDVD+Rディスクで、VCPSキー(鍵)をスタンパーに反映させるためのスタンパーフォーマット装置を新たに開発したことで、VCPS対応ディスクとしての認定をライセンサーのフィリップスから取得したという。
同社は、VCPS対応ディスクを、ハードウェアの発売を待って、エンドユーザー向けに製品化するとしている。