デル(株)は29日、神奈川・川崎の本社会議室にプレス関係者を集め、同社のSAN対応ネットワークストレージの新シリーズ“Dell|EMC CX3 UltraScale”3機種『CX3-20』、『CX3-40』、『CX3-80』の記者説明会を開催した。“CX3”シリーズは、同社の『CX300』、『CX500』、『CX700』に続く第3世代のネットワークストレージで、全モデルでPCI Expressによる相互接続、4Gbpsを採用するのが特徴だ。販売開始日は『CX3-20』と『CX3-40』が30日で、『CX3-80』が6月6日。
HDDを120台搭載可能な『CX3-20』。搭載するキャッシュ容量は4GB | HDDが240台搭載可能になり、キャッシュ容量が8GBに倍増した『CX3-40』 | 480台ものHDDが搭載できる『CX3-80』 |
説明会では、エンタープライズ マーケティング本部 本部長の桜田仁隆氏が出席し、“CX3”シリーズについての製品説明ほか、製品を含めたネットワークストレージソリューションについて説明した。
エンタープライズ マーケティング本部 本部長の桜田仁隆氏 |
“CX3”シリーズは、デルとEMCの共同開発によるミドルレンジのネットワークストレージ製品。新アーキテクチャー“UltraScale”プラットフォームを採用した製品で、4Gbpsの帯域幅と最大480台のHDDを搭載できる。これは従来の“CX”シリーズの2倍にあたる量だ。そのほか、メモリーの大容量化や搭載されるCPUが強化されているのが主な特徴。また、CXシリーズからCX3シリーズへのHDDの移行ができるほか、ディスク回転数や容量が異なるHDDの混在使用ができる。同社によると、製品販売としての面だけではなく、システムの統合や移行に向けた調査や分析によるコンサルティングを行ない、ネットワークストレージとしてのソリューションを提供するとしている。
それぞれのスペックは下記のとおり。
- CX3-20
- ストレージインターフェース ファイバーチャネル、iSCSI(9月対応予定)
- ネットワークインターフェース ファイバーチャネルホストポート×4、ファイバーチャネルディスクポート×2
- 搭載CPU Xeon-2.8GHz×2
- キャッシュサイズ 4GB
- ドライブ搭載可能数 120台
- 最大ディスク容量 59TB
- サイズ 1U(プロセッサー部)+3U(ディスクエンクロージャー部)+1U(UPS部)
- 価格 540万円~
- CX3-40
- ストレージインターフェース ファイバーチャネル、iSCSI(9月対応予定)
- ネットワークインターフェース ファイバーチャネルホストポート×4、ファイバーチャネルディスクポート×4
- 搭載CPU Xeon-2.8GHz×4
- キャッシュサイズ 8GB
- ドライブ搭載可能数 240台
- 最大ディスク容量 119TB
- サイズ 1U(プロセッサー部)+3U(ディスクエンクロージャー部)+1U(UPS部)
- 価格 860万円~
- CX3-80
- ストレージインターフェース ファイバーチャネル
- ネットワークインターフェース ファイバーチャネルホストポート×8、ファイバーチャネルディスクポート×8
- 搭載CPU Xeon-3.6GHz×4
- キャッシュサイズ 16GB
- ドライブ搭載可能数 480台
- 最大ディスク容量 239TB
- サイズ 4U(プロセッサー部)+3U(ディスクエンクロージャー部)+2U(UPS部)
- 価格 1240万円~
- そのほかの共通スペック
- 対応RAIDレベル RAID 0/1/3/5/1+0
- 対応OS Windows 2000 Server、Windows Server 2003、Linux、Solaris、HP-UX、AIX
- 利用できるHDD
- 73G/146GB(毎分1万5000回転)、4Gbpsディスク
- 73G/146G/300GB(毎分1万回転)、2Gbsディスク
- 500GB(毎分7200回転)、2Gbpsディスク