エヌ・ティ・ティ・コムウェア(株)は13日、電子透かしを利用するフィッシング対策ソリューションとして“PHISHCUT(フィッシュカット)”の販売を4月中旬に開始すると発表した。ASPサービスとして提供し、料金は月額50万円から(1銀行で1ヵ月に25万件以下の認証アクセスの場合)。
“PHISHCUT”の仕組み |
“PHISHCUT”は、インターネットバンキングやショッピングなどのウェブサイトに電子透かしを埋め込むことで、ウェブサイトが本物かどうか判断できるようにするソリューション。ウェブサイトに埋め込む“電子透かし”、ウェブブラウザー用の“専用ソフト”、“認証システム”の3つで構成される。システムを導入する側は、認証システムから入手した電子透かしをウェブサイトに設定して正規のウェブサイト情報を登録する。利用する側(エンドユーザー)は、認証システムから専用のソフトをダウンロードすることで、IDやクレジットカード番号を送信する際に、そのウェブサイトの電子透かしが正しいかどうかが確認できる。
同社では、銀行などの金融機関向けに提供し、4月からの3年間で6億円の売り上げを目指すとしている。