(株)三越と(株)エヌ・ティ・ティ・データは12日、ブログを利用した来店促進の有効性を検証する“感動百貨店レポーター”の実証実験を同日付けで開始すると発表した。実験は、日本橋三越本店内の“三越コミュニティサロン”で実施する。実験期間は3月11日まで。
実験は、消費者の視点から見た生の声のレポートによるリレーション強化や、来場促進への有効性を検証するために実施するもので、ブログとRFIDを組み合わせることにより、レポーターの来店情報を把握するとともに、USBメモリーに内蔵した起動ソフトをブログサイトへの認証機能と連動させることで、RFIDとブログの連動の有効性についても検証する。
“感動百貨店レポーター”は、コミュニティーサイト“三越コミュニティサロン”の会員から50名を募集し、RFID付きUSBメモリーを配布。レポーターは、日本橋三越本店に来店して認証を受けた後、店内取材(写真撮影含む)を行なうためのレポーター証を受け取り、店内取材を行ない、その記事をブログに投稿することになる。
実証実験では、三越がビジネスモデルの検討、実験場所の提供、実証実験の準備/運営を担当し、NTTデータがブログシステムの開発、ビジネスモデルの検討、実証実験の準備/運営/評価を担当、(株)ビジネス・インフィニティがRFID付きUSBメモリーの管理システムを提供し、(株)アイ・オー・データ機器がRFID付きUSBメモリーを提供する。ブログシステムは(株)ホットリンクが共同開発を担当したという。
今後、三越は“感動百貨店レポーター”の効果を検証し、ブログを通じた売場動員に生かすとしており、NTTデータはブログとRFIDとの連携の有効性を検証することで販売業におけるブログソリューションのひとつとして提供するとしている。