2006年に開催されるハノーバー国際見本市会場でのイベントについて解説する、ドイツ産業見本市社 取締役副社長のエルンスト・ラウエ氏 |
ドイツ産業見本市(株)(Deutschen Messe AG)は14日、東京都内・帝国ホテルにて“2006年 ハノーバー国際見本市 概要説明会”を開催。2006年3月9日~15日に開催予定の国際情報通信見本市“CeBIT 2006”など、ハノーバー国際見本市会場で開催される大規模展示会の概要などについて説明を行なった。
CeBITは毎年、ドイツ ニーダーザクセン州ハノーバー市のハノーバー国際見本市会場で開催されているIT産業に関する総合展示会で、世界最大の規模を誇る。今年3月10日~16日に開催された“CeBIT 2005”では、総出展社数6270社、総展示小間面積30万8881m2、来場者は約48万人を記録したという(※1)。日本企業の出展社数は、日本からの直接参加および在外現地法人経由での参加を合わせて、100社以上が出展したとのことだ。
※1 数値の出展は同社日本代表部発表の“「セビット・ハノーバー 2005」結果報告”CeBIT 2005来場者の地域別数と割合。ドイツ国外からの来場者は、EU圏についでアジアが多い |
同社取締役副社長のエルンスト・ラウエ(Ernst Raue)氏はCeBIT 2006について、世界のIT産業大手が軒並み出展を予定していると述べた。CeBIT 2006に出展を予定している日本企業・団体は、9月下旬時点で日本からの直接出展が17社・団体。欧州支社から出展を予定している大手IT・家電系企業も多く、前年並みの参加が予想される。またラウエ氏はトレンドとなるテーマを10点挙げて、毎年登場する新しいテーマに合わせて、プログラムを作っているとした。
CeBIT 2006のテーマ
- GSM携帯電話の第3世代への移行
- 広域に対応したDSLアクセス
- VoIPとIP TV
- WiFiやWiMAXなどワイヤレス技術
- パーソナルデジタルワールド
- モビリティ
- デジタルミュージックとデジタルビデオ
- RFID
- オープンソースとファイル共有
CeBITはアジア地域、特に台湾と中国からの出展が非常に増えていて、CeBIT 2006には台湾から、なんと800社の出展が見込まれているという。アジア・太平洋地域からの出展社数は1700社、総出展社総数は世界70ヵ国から6300社程度が見込まれている。
またドイツ外でのCeBITの展開についても述べられ、オーストラリアのシドニー、トルコのイスタンブール、中国の上海でもCeBITの開催が予定されているとのことだ。上海で開催予定の“CeBIT ASIA 2006”は、2006年9月17日~20日の予定。またインドやブラジルといった、経済成長著しい新興国での展開も目指したいという抱負が述べられた。
CeBIT 2006のテーマ別ホール地図。大小合わせて32ものホールが予定されている |