アイ・オー・データ機器、Gigabit Ethernet対応のネットワークHDD“Giga LANDISK”シリーズを発表――FTPでの読み取り速度で他社製品を上回る高速化を実現
2005年06月08日 01時22分更新
インテル製高速CPU搭載により高速なファイル転送を可能にした“Giga LANDISK” |
(株)アイ・オー・データ機器は8日、Gigabit Ethernet(GbE)に対応したLAN接続型HDD“Giga LANDISK”シリーズを発表した。同クラスの他社製GbE対応LAN接続型HDDを上回る高速読み取り性能を誇る。製品ラインナップと価格は以下のとおり。発売は7月上旬の予定。
- HDL-G160U
- HDD容量 160GB、3万4800円
- HDL-G250U
- HDD容量 250GB、3万9800円
- HDL-G300U
- HDD容量 300GB、4万9800円
- HDL-G400U
- HDD容量 400GB、5万9800円
同社のLANDISKシリーズは、Linux搭載の安価なNAS(ネットワーク接続ストレージ)で、それ自体がLinuxで動作するファイルサーバーとして動作し、LAN経由で他のパソコンからファイルの読み書きが行なえる。Windowsのネットワークドライブとして割り当てることも可能だ。従来のLANDISKシリーズは、ネットワークインターフェースに10/100BASE-TXを採用していたが、新しいGiga LANDISKではGbEに対応し、より高速なファイル転送が可能になっている。
さらにGiga LANDISKシリーズではGbEのパフォーマンスを生かすために、CPUにインテル(株)の『80219 General Purpose PCI Processor』とインテル製GbEネットワークコントローラー、128MBのメモリーを搭載。NAS用にカスタマイズされたOSと組み合わせることで、GbEに対応する他社製のNASより高速なファイル転送を可能としている。アイ・オー・データ機器のテストによれば、FTPでNAS側からパソコンへのファイル(24MB)読み込みを行なった場合、他社製品が178.2Mbps(約22.3MB/秒)だったのに対し、Giga LANDISKでは719Mbps(約89.9MB/秒)もの速度を発揮したという。
従来のLANDISKシリーズでは、扱えるファイルのサイズに2GBまでという制限があり、大容量のMPEG-2ファイルの扱いには問題があった。GigaLANDISKはこれらの問題を解消し、専用フォーマット(ext3)で運用される場合は、ファイルサイズの制限が事実上なくなった。また従来のLANDISKシリーズでは、Mac OSから2バイト文字のファイル名を見ると、文字化けしてしまうという問題があった。Giga LANDISKではこれも改善され、Mac OS Xでは文字化けのない運用が可能になっている(Mac OS 9では、一部特殊文字などに文字化けが生じる)。
またGiga LANDISKシリーズは、前面に1、背面に3のUSB 2.0ポートを備えている。これらのポートにはUSB HDDやUSBメモリーデバイス、プリンターなどが接続可能で、LANでつながれたパソコンから、これらのUSB機器を利用可能となっている。さらにUSB HDDやUSBメモリーからのパソコン不要のワンタッチコピー機能も備えており、前面のUSBポートに接続したメモリーデバイスなどから、ボディー前面のボタン操作だけで、ファイルを丸ごとLANDISK側にコピー可能となっている。
このほかにも、顧客からの要望が多かったという、LAN上のパソコンの共有フォルダやほかのLANDISKのフォルダを、Giga LANDISK側に簡単にバックアップする“リモートバックアップ”などの機能も搭載されている。Giga LANDISK自体の管理は、ウェブブラウザー(Internet Explorer、Safari)などから可能なほか、Windows用の簡単設定ユーティリティー“Magical Finder”なども付属している。