エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)は24日、専用USBメモリーとウェブサービスを組み合わせることで、個人情報などの漏えいを防ぎながら安全に持ち出せるサービス“セキュアUSBメモリサービス”の提供を25日に開始すると発表した。料金は、初期費用が10万円(専用USBメモリー5本を含む)で、月額料金が15万円(保管データ量:10GB)から。利用するには、ICカード認証を用いたインターネットVPNサービス“セーフティパスビジネス”の契約が別途必要。
“秘密分散システム” | 利用イメージ |
“セキュアUSBメモリサービス”は、同社が開発した“秘密分散システム”を利用し、重要な情報を、ウェブサービスを利用して単体では意味をなさない3つのデータに分散し、そのうちの2つから元の情報に復元するのが特徴。分散したデータの1つが専用USBメモリーに自動保管されるようになっており、ほかの1つをノートパソコンやメールの添付ファイルなどとしてUSBメモリーとは別々に持ち出すことで移動中の情報漏えいが防止できるという。データを紛失した際には、専用のウェブサイトから、紛失データの再ダウンロードや無効化、新しい分散データの作成が行なえるという。
復元では、元の情報が専用USBメモリーの揮発領域に復元され、専用USBメモリーをパソコンから取り外すと自動的に消去されるようになっている。復元した情報と元の情報の同一性の証明にはハッシュ値の照合が利用される。また、専用ウェブサイトとのデータの送受信には、ICカード認証を利用するインターネットVPNサービス“セーフティパスビジネス”により安全を確保するとしている。