Mebius PC-AL3D |
シャープ(株)は15日、“3D対応液晶”ディスプレーを搭載するノートパソコン『Mebius PC-AL3DH』を発表した。価格はオープンプライス。
同社は特別な眼鏡なしで立体表示を可能とする3D対応液晶に注力し、昨年1月にも3D対応液晶を搭載するノートパソコン『PC-RD1-3D』を発表している。今回発表されたPC-AL3DHは、ハードウェアスペックを強化すると同時に、薄型軽量のALシリーズのボディーを採用した点と、新しく市販のDVDソフトを3D表示化するプレーヤーソフト『TriDef DVD Player』を搭載した点を特徴としている。
TriDef DVD Playerは米Dynamic Digital Depth社が開発したソフトウェアで、2DのDVDビデオ映像をリアルタイムで疑似3D表示に変換し、再生を行なう機能を持つ。3D表示向けに作成されたビデオ映像以外でも3D表示にできるこのソフトの登場で、コンテンツを選ばず3D対応液晶のメリットを遺憾なく発揮できるようになった。3D表示と2D表示の切り替えは、キーボード左上のボタンでワンタッチに切り替えられる。
またDirect3DやOpen GLを使用する3Dゲームを3D表示化する“NVIDIA 3D Stereo”機能に対応したビデオドライバーも搭載しているので、3Dゲームを自動的に3D表示させることも可能となっている(ボタンによる切り替えには対応しない)。ただしあらゆる3Dゲームに対応しているわけではなく、たとえば『ファイナルファンタジーXI』は3D表示にできないとのこと。そのほかにも以下のような3D関連ソフトウェアが付属している。
- 熱帯魚観賞ソフト : AQUAZONE 水中庭園 for SHARP
- 3D静止画閲覧 : TriDef Photo Viewer
- 3D静止画作成・閲覧 : SHARPスマートステレオフォトエディター
- 研究向け汎用3D可視化ソフト : Amira(試用版)
- スクリーンセーバー : SHARP 3Dスクリーンセーバー/3Dスクリーンセーバー
3Dゲームを快適に動作させるには強力なパフォーマンスが必要ということで、本機は基本スペックも非常に充実している。CPUにはPentium M 750-1.86GHz、チップセットには最新のIntel 915PM Expressを採用。ビデオチップにもPCI Express接続の“GeForce Go 6600”(ビデオメモリー128MB)を内蔵する。加えてDDR2-533メモリーを標準で1GB搭載するなど、Pentium M搭載ノートパソコンとしては最上級のスペックを誇っている。OSにもWindows XP Professionalをプレインストールしているので、ビジネスユースにも十分な機能を持つ。
大柄で重い(約4.6kg)筐体を使用していたPC-RD1-3Dに対して、本機ではホワイトボディーのALシリーズの筐体を採用。キャビネット/表示フレーム/パームレストの表面にUVコーティングを施すことで汚れにくくしてあるという。幅326mm、奥行き273mm、高さは最薄部で32.2mmと薄型化され、重量も約3.5kgと軽くなった。
予想実売価格は36万円前後で、3月下旬の発売開始予定となっている。
CPU | Pentium M 750-1.86GHz |
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チップセット | Intel 915PM |
メモリー | DDR2-533 1GB |
液晶ディスプレー | 15インチ、1024×768ドット |
グラフィックス | NVIDIA GeForce Go 6600 |
HDD | 80GB(シリアルATA接続) |
光ディスクドライブ | 2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチドライブ(DVD+R 最大2.4倍速書き込み、DVD±R 最大8倍速書き込み、DVD±RW 最大4倍速書き換え、DVD-RAM 最大3倍速書き換え、CD-R/RW 最大24倍速書き込み) |
スロット | PCカード TypeII×1 |
通信 | 10/100/1000BASE-T、V.90 56kbpsモデム |
I/O | USB 2.0×3、IEEE 1394、アナログRGBディスプレー出力端子、ヘッドホン出力など |
サイズ(W×D×H) | 326×273×41.5mm(最薄部 32.2mm) |
重量 | 約3.5kg |
バッテリー駆動時間 | 約1.7時間 |
OS | Windows XP Professional SP2 |