センチュリーから、3.5インチHDDを4台搭載可能なUSB2.0接続の外付けHDDケース「ドライブドア EX35Quat」が登場した。4台のHDDを個別に認識して4つの領域として利用できる“スタンダードモード”機能のほか、最大4つのHDDの領域を1つのストレージ領域として扱える“コンバインモード”機能を搭載している。
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3.5インチHDDを4台搭載可能なUSB2.0接続の外付けHDDケース「ドライブドア EX35Quat」 |
この“コンバインモード”とはいったい何か? パッケージの説明によれば、「最大4つのHDD領域を1つのHDD領域として扱えるようにする機能」とあり、“RAID 0”(ストライピング)と似た機能のようだ。ただし“RAID 0”とは異なる動作をしているようで、同社に問い合わせたところ「“RAID 0”はストレージごとにデータを分散書き込みをするが、“コンバインモード”は分散書き込みをせず、あたかも1つのドライブに記録するように連続したデータとして書き込む」とのこと。そのため、“RAID 0”では構成している1つのHDDが故障するとデータ全体の読み込みが不可能になるが、“コンバインモード”では、故障していないドライブのデータも読み込める可能性があると言う(下記写真参照)。
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最大4台のHDDは、“スタンダードモード”と“コンバインモード”でこのような組み合わせが可能 | | “RAID 0”とは異なり、先頭のドライブが破損しなければ一部のデータをレスキューできる可能性がある |
HDDの接続インターフェイスはIDEに対応。ケースには80mm角のファンや、120Wの電源が搭載されている。背面インターフェイスは、100Vの電源コネクタ×1、USB 2.0×1。前述の“スタンダードモード”と“コンバインモード”の切り替えスイッチが搭載されているほか、PCの電源のON/OFFと同製品の電源のON/OFFを連動させるためのスイッチも用意。サイズは135(W)×255(D)×180(H)mm、重さは約2.7kg。価格は、ZOA秋葉原店で1万8980円、高速電脳とラオックス PC・DOで1万9800円。なお、ZOA秋葉原店ではHDDを2台以上同時購入した際には1万7980円で、MAXTOR製の250GBHDD(型番:6B250R0)×4台とのセットを7万2980円で販売している。
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ケースには80mm角ファンが搭載されている | | 電源は120Wの製品を搭載 |
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基板にはWorkbit製のIDE/USB変換チップである“D8927GC-002”が搭載されている | | “スタンダードモード”と“コンバインモード”の切り替えや、PCとの電源連動機能のON/OFFは、背面に用意されているこのスイッチで設定する |
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