(株)アスキー/(株)エンターブレインより、世界で5000万部を売り上げたファンタジー小説ドラゴンランス・シリーズの、第二部の完結編である『ドラゴンランス伝説 6 〈奈落〉の双子』が本日発売された。Amazon.co.jpほか、アスキーストアなどで購入可能。
世界でもっとも売れているRPG(ロール プレイング ゲーム)小説である“ドラゴンランス”(全6巻)。『ドラゴンランス伝説 6 〈奈落〉の双子』は、その続編である第2部“ドラゴンランス伝説”の最終巻である。翻訳のもととなった原書は、米国で2003年9月に刊行された『Dragonlance : The Annotated Legends』で、シリーズ最高傑作との呼び声も高い“ドラゴンランス伝説”に原著者が追加説明や創作秘話、付録資料などを大幅に書き足した新作となっている。
“ドラゴンランス伝説”は、“ドラゴンランス”で人気を博した双子の兄弟――兄である戦士キャラモンと、弟である魔術師レイストリンの愛と憎しみ、対立と葛藤を軸に、壮大な冒険絵巻が展開する一大叙事詩となっている。
陽気でおおらかな巨漢の戦士にしてハンサムで人望厚いキャラモンと、皮肉屋で病気がち、小さい頃からずっと嫌われ者だった魔法使いレイストリンの双子の兄弟。キャラモンは常にレイストリンに無私の愛情をそそぎ、気づかってきたが、レイストリンの心を幼い頃から何よりも傷つけてきたのはその“同情”と“憐れみ”であった……。第6巻ではいよいよ、歴史上最強の邪悪な黒ローブ魔術師へと成長したレイストリンを前に、兄キャラモンが最終的な判断をくだすことになる。それは、レイストリンのみならず、弟への愛に依存していた兄キャラモンの魂をも救う旅だった……。
人と人はなぜ憎み、傷つけ合うのか――本編、そして詳細な付録資料4点(“神話の旅”“ケンダーと時間”“信仰とファンタジー”“クリンの神々”の計47ページ)にこめられた作者からのメッセージが胸うつ、感動巨編である。
なお、“ドラゴンランス”“ドラゴンランス伝説”のさらなる続編である“ドラゴンランス セカンドジェネレーション”(全2巻)“ドラゴンランス 夏の炎の竜”(全3巻)はすでに全巻刊行されている。
そして、そのさらなる続編であり最新作である『ドラゴンランス 魂の戦争』シリーズ(全8巻予定)は、“角川グループ創立60周年記念刊行物”として、今春、満を持して刊行開始の予定である。『ドラゴンランス伝説 6 〈奈落〉の双子』の安田均氏による“あとがき”などを参考にしながら、その刊行の日を楽しみにお待ちいただければ幸いである。
担当編集者より
『ドラゴンランス伝説 6 〈奈落〉の双子』の締めくくりは、ファンタジー史に残る感動のラストだと思っています。まさに頂点をなす感動と哲学は、全ファンタジー小説ファン必読でしょう。そして、小説家志望者の方なら、その絶妙なストーリーテリングと物語理論(付録や注釈参照)から学ぶべきことも少なくないと信じております。発行部数の僅少化で価格設定は高くなってしまいましたが(すみません)、4種の付録資料&注釈も初邦訳した永久保存版と思っておりますので、ぜひご購読のほうをよろしくお願いいたします。