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ライター・永島和夫の“type T”購入記

ライター・永島和夫の“type T”購入記

2004年11月19日 00時00分更新

文● 永島 和夫

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ついに納品!

 予算をだいぶオーバーしてしまったが、決めた仕様でソニースタイルに注文した。製品は、注文時にソニースタイルに指定された納期(筆者の場合は発注から1週間)ぴったりに到着。製品が出荷される際には、ソニースタイルから運送業者と荷物番号がメールで通知されるので、スムースに受け取ることができた。

我が家に到着したtype T 外装をあけると……
我が家に到着したtype T。箱が非常に大きいのは、外箱と輸送用の箱の、二重梱包になっているためだ 輸送用の箱をあけると、緩衝材の中からtype Tの箱が顔を出す。箱まで綺麗に保存しておきたい人には、うれしい梱包だ
type Tの箱をあけると… いよいよ本体を取り出す
type Tの箱をあけると、まず、仮の保証書(3ヵ月間)と説明書が顔を出すいよいよ本体を取り出す。電源を入れればすぐに使える状態になっている

 届いたら、まず自分の使い方に合うようにセットアップを開始。あまり設定をカスタマイズする方ではないが、システムのバックアップ用のCD-Rを作成し、メールクライアントやテキストエディター、Officeソフトなどをインストールした。

 最近のVAIOシリーズは、年賀状印刷などソフトがてんこ盛りの状態なので、そういったものを一切使わない筆者にはHDDが占有されるのは少し不満なのだが、常駐ソフトが少なく、バイオランチャーの常駐も設定メニューの切り替えだけで解除できるので、自分好みに仕上げたい人にはありがたい。欲を言えば、OSと各種ドライバーだけが入ったクリーンな状態で納品されるオプションがあると、一層便利だと思う。

 ソフトをひととおり入れて使い始めてみると、すぐに問題が発生した。無線LAN利用時に伝送されるデータが化けてしまい、例えばウェブサイトの閲覧では画像が崩れ、ストリーミングの受信では途中で止まってしまう。

 同時に無線LANの設定も、Windows XPの“Wireless Zero Config”では、思ったような接続ができなかった。特に複数のアクセスポイントが存在する場所では、それらの選択がうまくいかない。そこで、インテルのウェブサイトからtype Tに搭載されている無線LANモジュールのドライバーと接続ユーティリティの最新バージョンをダウンロードし、インストールしたところ、これら2つの問題は一気に解決した。

モバイル環境での記事編集に耐えられる?

 Pentium Mモデルのバッテリー駆動時間は約8時間とされている。しかし、実際には使用条件などに個人差(例えば無線LANアクセスが多いとか)があるので、カタログ表記の時間まで持たないのが常。マシンの終了処理やファイルの保存のことまで考慮すれば、バッテリーを最後の最後まで使い切るということも不可能だ。

記事執筆中の筆者
type Tを使って記事執筆中の筆者。すでにキーボードは手になじんでいる

 PC/IT系の、特にウェブ媒体に多くを寄稿している筆者は、出先などモバイル環境で仕事する機会も多い。そこで、実際にtype Tを持ち歩く状況で試してみたが、筆者の利用スタイルでは十分実用に耐えている。例えば、合計4時間に渡る講演でtype Tで常にテキストエディター『TeraPad』でメモをとりながら取材を進めるという状況は、余裕でクリアした。講演の後、PHSカードを使ってメールでの連絡なども十分可能だった。ただし、これは講演中に無線LANをオフにした状態で使っており、オンにした状態での利用では電池の減りはもっと早いかもしれない。

 しかし、無線LANのオン/オフをはじめ画面の明るさなどに気を使って利用さえすれば、1日1~2件の取材や、パソコンで資料を見ながらの打ち合わせなど、実質的な稼動時間が3~4時間であれば、電池の残りが心配になる場面は全くない。

 さらにACアダプターの小ささも、特筆すべきだろう。外出先で一日中作業する場面では、いくらバッテリーの持ちが良くても、万が一に備えてACアダプターの携行を考える。その際にうれしいのは、type TのACアダプターの小ささだ。カタログ値では重さ約180gで、大きさも幅86mm×奥行き58.4mm×高さ21.7mm(本体のみ、ケーブル含まず)とタバコ箱程度の大きさで、気軽に持ち運べる。

 さらにうれしいのがコネクターの先に、通電を示すランプがついていること。これならコンセントに正しくささっていないACアダプターをtype Tに接続し、次の日の朝、取材に出かけようとしたら充電したつもりが全く充電されていなかったというひさんな事態も防げるだろう。



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