日本電気(株)とアビームコンサルティング(株)は16日、資本提携を含む戦略的な提携関係を確立することで合意したと発表した。NECは12月に第三者割当増資の引き受けを含めて約100億円を出資し、アビームコンサルティングの議決権付き株式の3分の1強を保有する。以後、段階的に出資比率を上げ、2010年までに株式の100%を取得する予定。資本提携後も、アビームコンサルティングは独立した事業会社として存続する。
今回の提携は、IT/ネットワーク統合ソリューションのグローバル展開とコンサルティング事業の拡充を目指すNECと、財務基盤強化による海外拠点網の早期拡充や顧客基盤拡充などを目指すアビームコンサルティングの目的が一致したことから実施するもの。NECは、アジアを中心に約500社の顧客を持つアビームコンサルティングのコンサルティングの実績と、ERP(基幹業務システム)パッケージ導入サービスのノウハウを基に、戦略的コンサルティングサービスやERPパッケージ関連サービスなどを拡充する。
両社は今後、共同で新規企業の開拓を目的とした共同マーケティングや、新サービスの開発などの協力も検討するとしている。