(株)パワードコム、(株)東芝、東京電力(株)の3社は2日、DVD映像配信サービス“ひかりde DVD”のトライアルを12月1日に開始すると発表した。期間は12月1日から2005年3月31日まで。トライアルのモニターは1000名。同日より“ひかりde DVD”のホームページでモニターを募集する。
トライアルのしくみ |
“ひかりde DVD”は、コンテンツホルダーが登録した映画/アニメーションなどの映像コンテンツに著作権保護を加えたDVDタイトルを、FTTHネットワークを通して、家庭内のDVDレコーダー内のDVD-RAMディスクに書き込むサービス。映像の記録には“DVD-VRフォーマット”を採用し、著作権保護技術(CPRM:Content Protection for Recordable Media)により、視聴できる期間を限定したレンタル方式と、期間が設けられていないセル方式の2種類の方式に対応するという。
今回のトライアルでは、東芝のネットワークダウンロード対応DVDレコーダー『RD-X4TP』を利用する。提供するのは、国内外のコンテンツホルダー19社(※1)の約300タイトル。現時点で、セル方式での価格(例)は980円~3150円、レンタル方式(24時間~168時間)での価格(例)は210円~420円。
※1 コンテンツホルダー(50音順): (株)アール・アンド・シー、(株)アルク、(株)インターチャネル、(株)オンリー・ハーツ、角川映画(株)、(株)ギャガ・コミュニケーションズ、(株)グレートデン、(株)ケービーエス京都プロジェクト、(株)コアラブックス、時蔵(株)、(株)タイトー、(株)2&4モータリング社、ドキュメンタリージャパン(株)、日本ヘラルド映画(株)、(株)ハピネット、(株)バンダイチャンネル、(株)BBB、(株)ポニーキャニオン、ワーナーエンターテイメントジャパン(株)トライアルの参加条件は、FTTHサービスとして“TEPCOひかり”(ホームタイプ/SOHOタイプ/マンションタイプVDSLプラン/マンションタイプイーサプラン)に加入あるいは加入予定であること、『RD-X4TP』(7万3290円)の購入、アンケートへの回答など。
“ひかりde DVD”における3社の役割は、サービスに対応したDVDレコーダーの開発/セキュリティー管理/CPRMソリューションの提供を東芝が、配信プラットフォーム/課金認証&顧客管理プラットフォーム/ユーザーサポートをパワードコムが、光ファイバー回線(FTTH)によるネットワークを東京電力が、それぞれ担当する。今回のトライアルにより3社は、FTTHネットワークとデジタル家電を接続した場合のユーザーの利便性やマーケティング分析の実施などの具体的検証を行ない、商用サービスの実現につなげるとしている。