本日、FSB1066MHzに対応するというPentium 4用チップセット“i925XE”を搭載したマザーボード「P5AD2-E Premium」がASUSTeKから突然登場した。現時点でインテルからは発表されていないチップセットだ。
FSB1066MHzに対応するというPentium 4用チップセット“i925XE”を搭載したマザーボード「P5AD2-E Premium」 |
“i925XE”は11月にも発表されると言われているPentium 4用チップセット。今年6月に開催された“ABITテクノロジートーク2004”でも、同チップ搭載製品と思われる「AA8 Fatal1ty」「AA8-MAX」というモデルが紹介されているが、未発表のため詳細は不明だ。
マニュアルによると“i925XE”は現行のPentium 4用チップセットの最上位モデル“i925X”のさらに上位となる製品のようで、サポートするFSBは800/1066MHzとなっている。そのほか、PCI ExpressやデュアルチャネルDDR2メモリ、“PAT(Performance Acceleration Technology)”などをサポートするようだ。
“i925XE”は11月にも発表されると言われているPentium 4用チップセット | “i925XE”はPentium 4用チップセットの最上位モデル“i925X”のさらに上位となる製品のようで、サポートするFSBが800/1066MHz。PCI ExpressやデュアルチャネルDDR2メモリ、PATなどをサポートするようだ |
発売された「P5AD2-E Premium」は、すでに発売中の“i925X+ICH6R”搭載同社製マザー「P5AD2 Premium」とよく似た仕様となる。チップセットは“i925XE+ICH6R”で、North/South Bridgeともにファンレス。VRM冷却用の銅製ヒートシンクを装着する点も変わらない。拡張スロットの構成は、PCI-Express×16が1、PCI-Express×1が2、PCIが3、DDR2 対応のDDR2スロットが4。そのDDR2メモリは従来の533MHzに加え、711MHzのメモリも標準でサポートするという記述が見える。
豊富なオンボードインターフェイスは、IEEE1394bに8チャンネルサウンド、PCI-Express接続のデュアルギガビットイーサネット(Marvell製チップ×2)、ATA 133 RAID、Silicon Imageと“ICH6R”によるSerial ATA RAIDを合計8ポートというもの。もちろん、同社の上位モデルではお馴染みのIEEE802.11g/b準拠のワイヤレスLANをサポートするコントローラチップもオンボードとなっており、バックパネル部に用意されたアンテナ用端子に付属のアンテナを接続すれば、手軽にワイヤレス環境を実現できるとしている。
現状ではFSB1066MHzのCPUは発売されておらず、秋葉原のショップでも入荷予定はないようだが、対応チップセットが登場したということはCPU登場も近いと思われる。FSB533MHzのサポートはないものの、FSB800MHzには対応するのでとりあえずマザーを購入してCPUの発売を待つというのはアリかも。本日販売を確認したのはクレバリー1号店で、価格は3万7768円。在庫は1本のみとなっている。