DSC-M1は、有効510万画素の1/2.4インチSuper HAD CCDと、光学3倍ズームのバリオ・テッサーレンズ(F3.5~4.4、f=6.7~20.1/35mmフィルムカメラ換算時で38~114mm相当)を搭載するモデル。MPEG-4形式の動画も記録可能で、デジタルカメラとデジタルビデオカメラの2つの機能が楽しめるサイバーショットという位置づけ。
DSC-M1 |
2.5インチのTFTハイブリッド液晶パネル(12万3000画素)部が回転する、ソニーが“フリップデザイン”と呼ぶデザインが特徴で、静止画/動画の撮影時、いわゆる“自分撮り”やローアングル/ハイアングルでの撮影時、持ち運び時、撮影したファイルの再生時に、それぞれに適した構え方(持ち方)が可能。液晶パネル部と操作キー部が二つ折りに形状になっており、撮影する場合には、液晶パネル部を操作キー部に対して左方向に90度にスライドさせ、その状態でさらに液晶パネル部を前面側(レンズ側)から背面側に回転させて構図を確認し、シャッターを押すことができる。撮影した画像を確認する場合には、液晶パネルを上側にした二つ折りの状態で、持ち運ぶ場合には液晶パネル部を操作キー部に対して左方向に90度にスライドさせ、その状態でさらに液晶パネル部を背面側に180度ひねって再び2つ折りの状態に戻せば、液晶パネル部が内側になって保護される。一見ターンデザインの携帯電話のようだが、携帯電話機のように液晶パネル部と操作キー部を180度開いた状態にはできない。本体サイズは幅51×奥行き27.8×高さ114mmで、重さは約220g(バッテリー、記録メディア含む)。
ハイアングルでの撮影 |
静止画撮影は、、記録形式としてJPEGを採用し、シャッター速度は1/8~1/1000秒(プログラムオート設定時は1~1/2000秒)。“拡大鏡モード”“夜景”“ビーチ”“スノー”など9種類の“シーンセレクション”といった露出モードを搭載する。拡大鏡モードを選ぶと、自動的にマクロモードになり、被写体に約1cmまで近づくことができる。通常のマクロ撮影では、8cmまで被写体に近寄れる。オートフォーカス機能は、スポットAF、モニタリングAFに対応する。シャープネス/彩度/コントラストの設定が可能。リアル・イメージング・プロセッサーを搭載し、起動時間は約1.4秒、シャッターラグは約0.24秒、レリーズラグは約0.009秒、撮影間隔は約1.0秒(最大画像サイズ時)。
動画撮影は、記録形式としてMPEG-4を採用し、サイバーショットの“MPEGムービーVXファインモード”と比較して、水平解像度で最大約50%高い“Hi8”と同等の画質で撮影が可能。音声もステレオでの録音にも対応する。圧縮率が向上し、今秋発売予定の1GBのメモリースティック PRO デュオを使用すれば、320×240ドット/毎秒15フレームで、最長8時間23分の記録が可能という。
そのほか、静止画を撮影する際に、その瞬間の直前の5秒間と直後の3秒間を自動的に320×240ドット/毎秒15フレームで撮影する“ハイブリッド Rec”機能、動画撮影ボタンを1回押すごとに5秒間の動画を記録する“5秒 Rec”機能を備える。
記録解像度/記録形式は、静止画が最大2592×1944ドット/JPEGで、動画が640×480ドット(最大毎秒約30フレーム)/MPEG-4(.mp4)。記録媒体はメモリースティック デュオ/PRO デュオに対応する。
インターフェースはUSB 2.0(Hi-Speed)、AV出力(モノラル)を搭載する。PictBridgeにも対応。電源は付属のリチウム充電池“インフォリチウム”『NP-FT1』を利用する。標準撮影可能枚数は約160枚、標準撮影可能時間は80分(CIPA準拠での測定値)。アプリケーションソフトとして、Picture Package Ver.1.2 for DSC-M1、USB Driver(Windows 98/98 SE/Me/2000 Professional/XP対応)が付属する。
別売りのアクセサリーとして、ソフトキャリングケース『LCS-MHA』(希望小売価格3465円)を、本体と同時に発売する。