説明会に出席した社長の田中俊輔氏 |
インタービデオジャパン(株)は20日、東京・品川の品川プリンスホテルで記者説明会を開催し、DVD再生ソフト“WinDVD(ウィンディーブイディー)シリーズ”の最新版『WinDVD 6』を6月18日に発売すると発表した。WinDVD 6はスタンダード版の『WinDVD 6 Gold』と、AV機能を強化した上位版の『WinDVD 6 Platinum』『同 Platinum(乗り換え版)』の3種類のパッケージが用意され、価格はそれぞれ4809円/9240円/6279円。
『WinDVD 6 Plutinum』(左)と『WinDVD 6 Gold』(右)のパッケージ |
説明会には、社長の田中俊輔氏、シニアマーケティングディレクターの染谷 裕氏らが出席。製品の特徴をデモンストレーションをまじえて紹介した。
シニアマーケティングディレクターの染谷 裕氏 |
WinDVD 6は、2003年7月に発売した『WinDVD 5』以来、約1年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。対応再生フォーマットの増加、再生機能の強化、画質向上などが図られたのが特徴。新たに追加された映像/音声フォーマットは以下のとおり。
- 高画質ビデオフォーマット
- WMV-HD(Windows Media Video High Definition)
- ストリーミング/ウェブ配信向けビデオフォーマット
- RealVideo、QuickTime、MPEG-4
- 高音質オーディオフォーマット
- Intel High Definition Audio、DVD-Audio
WMV-HDは720P(1280×720ドット/プログレッシブ)や1080P(1920×1080ドット/プログレッシブ)の高解像度ビデオフォーマット。上記に加えて、地上デジタル放送など著作権保護機能(CPRM)付きの番組を録画したDVDメディアも、WinDVD 6をインストールしたパソコンで再生可能になった。
“TrimensionDNM”機能を説明するスライド | WinDVD 6のユーザーインターフェース。画面はオーディオ機能を設定しているところ |
再生機能の強化と画質向上では、映画などの毎秒24コマの映像を毎秒30または60コマなどに2:3プルダウンする際、動きを滑らかにする“TrimensionDNM(トライメンションディーエヌエム)”機能を搭載。特に細かいオブジェクトが画面いっぱいに映し出された映像などで、カクカクした動きが補正されるという。さらに、早戻し/スロー戻し機能を滑らかに表示する“スムースリバースプレイバック”機能も搭載(音声は出力せず)。-0.2倍速~-2倍速までスライドバーによる指定が可能になった。また、新たに米Spatializer Audio Laboratories社のオーディオエフェクト機能が搭載された。具体的には、ヘッドホンで広がりのある音響空間を表現する“Spatializer Natural Headphone”、5.1ch音源をステレオスピーカーで立体的に表現する“Spatializer N-2-2 Ultra”、圧縮された音源に対して高域/低域を補正して再生する“Spatializer PCE”、重低音部を補完・強調する“Spatializer VirtualLFE”の4つ。
再生中の映像をキャプチャーする機能も強化され、従来の静止画に加えて、アニメーションGIF形式(最大240×180ドット/256色)で最大30秒もしくは最大1.5MBまでの動画キャプチャーが可能。記録した映像はウェブブラウザーや携帯電話(アニメーションGIFファイルの表示に対応するもの)などで再生できる。
なお、Gold版では、DVD-Audioの再生、TrimentionDNM、Dolby Digital EX/Headphone/ProLogicII/Virtual Speakerなどの機能が省略されている。
動作環境は、対応OSがWindows 98 SE/Me/2000/XP。CPUは一般的なDVD-Video再生ではPentium III-500MHz以上(Pentium 4-1.50GHz以上を推奨)、DVD-Audioの再生にはPentium III-1GHz以上、TrimensionDNM機能を利用するにはPentium 4-2.80GHz以上、WMV-HD再生にはPentium 4-2GHz以上(同-3GHz以上を推奨)が必要となる。メモリーは128MB以上(TrimensionDNM機能を利用する場合は256MB以上、WMV-HD再生には384MB以上が必要で512MB以上を推奨)。HDDの空き容量は75MB以上。