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日本電気(株)(NEC)の直販Webサイト“NEC Direct”専用モデルとなるノートPC「LaVie G タイプRX」は、SXGA+の高解像度液晶パネルを搭載するA4オールインワンノートである。このクラスのPCは、ノート向けの高速なCPUや光ドライブを搭載しているため、基本性能はデスクトップPCに引けを取らない。その半面、本体サイズと重量は持ち運びに適しているとは言えず、バッテリ駆動時間も短いなど、モバイル性能がスポイルされ、デスクトップPCの代用として机に常設されているケースが多い。だが、このLaVie G タイプRXは、オールインワンノートとしての高性能と、実用十分なモバイル性を両立しており、メインマシンとして使いつつも必要に応じて気軽に持ち運びが可能になっている。
SXGA+の広い画面で軽快な作業が行える
SXGA+液晶ディスプレーを持つモバイル&パワフルノート「LaVie G タイプRX」。 |
今回レビューしたのは「PC-LG15FWTGH」で、NECの店頭販売モデル「LaVie RX LR500/9D」をベースにした製品だ(光ドライブなどが異なる)。CPUはPentium M-1.50GHzで、ワープロや表計算ソフトを使ったビジネス文書の作成、フラッシュなどを利用したWebサイトの閲覧、デジタルカメラで撮影した画像の加工編集といった、一般的な作業は快適にこなせる処理速度を提供する。内蔵ディスプレイは、14.1インチSXGA+(1400×1050ドット)という高解像度液晶パネルを搭載。デスクトップPCでは、上位モデルでもSXGA(1280×1024ドット)表示が大半なので、一画面に表示できる情報量はデスクトップPCの約1.12倍と広い。この差は実際に使ってみると数字で見る以上に歴然とあり、一度SXGA+に慣れてしまうともうSXGA以下には戻れないほど使い勝手がよい。デスクトップPCに引けを取らないスピードと快適な作業エリアを持つ本機は、買い換えはもちろん、一台目のPCとしても適したノートPCと言えよう。
本体は若干大きいが
モバイルノート並みのバッテリ性能
天板のカラーリングはシルバーとブラックの2トーンだが、色の配置や表面処理は独特のスタイル。特に上側のブラック部分は、滑りにくいコーティングが施され、手に持ったときにも安心感がある。 |
本機の本体サイズは、A4用紙よりも一回りほど大きく重量は約2.1kg(光ドライブに代えて拡張スリムカバー装着時)となっている。日々の持ち運びを最優先としたB5クラスのモバイルノートPCに比べると確かに大きく重いが、この程度であればバックパックなどに書類や雑誌をまとめて車や電車を移動のメインにしている方なら、さほど苦にならないだろう。可搬性に優れたノートPCというわけだ。バッテリ駆動時間は約4.7時間(JEITA測定法1.0、標準バッテリパック使用時)とモバイルノートに匹敵する持久力の高さを誇る。外出中に喫茶店などでメールを確認したり文書を編集、あるいは大学の講義でノート代わりにしたり、電源の取れない会議室でプレゼンテーションしたりと、数時間にわたる連続作業もバッテリだけでことたりてしまう。広い液晶画面とゆったりとしたフルサイズキーボード、約40GBのHDDに必要なファイルを入れておけば、自宅やオフィス以外の場所に連れ出して気分をリフレッシュして仕事の続きをするモバイルデスクトップとしても活躍するだろう。