PEGA-VR100K
PEGA-VR100K
2004年04月09日 02時06分更新
文● アスキーPC Explorer編集部・宮内 裕行
『GOOD』
- 「TV番組をキャプチャしてエンコしてモバイルする」という敷居の高さを、手間もコストもまとめて引き下げたこと。
- バイオを買わなくてすむ!
『BAD』
- PCでも録画データを再生できるようにしてほしい。
- 本体も、再生はできなくてもデータを選択消去するぐらいの管理画面があってほしい。
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●【タテ置きも可能なコンパクトボディ】 本体サイズはVHSテープよりやや奥行きがある程度。付属スタンドで立てても使用できるので、設置場所を選ばない。 |
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●【TVチューナとライン入出力を搭載】 ライン入力からも映像を取り込める。アナ→デジも可能。なお、出力はスルーのみ。本体では録画映像を再生できない。あくまでソフト「Movie Player」で再生するための、録画専用機なのだ。 | | ●【録画専用のシンプルインターフェイス】 メモリースティックの残り録画可能時間やチャンネルなどをLCDで確認しつつ、たった7つのボタンで主要操作が行える。 |
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ソニー製品の購入情報はこちらでご覧いただけます。ロゴをクリックすると“Sony Flash on ASCII”に移動します。 |
ムービー機能を搭載したPDAや携帯電話が多数発表されている現在。しかし、TV番組を録画してモバイルするとなると、PCでキャプチャして容量が限られるメモリに収まるサイズにエンコードしたり転送したりと、手間と暇がかかる。
PEGA-VR100Kは、この手間と暇を省いて、メモリースティックにTV番組を直接記録するビデオレコーダだ。映像はMPEG-4ベースのモバイルムービー形式で記録され、PDAのクリエ専用ソフト「Movie Player」で再生できる。
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●【クリエでモバイルムービー】 485KBのJPEG画像を展開する速度を計測した。省電力モードとは、CPUの動作クロックと電圧を下げてバッテリ消費を抑える動作モード。付属のユーティリティで切り替え可能。 |
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胸ポケサイズで映画鑑賞! 無線LAN搭載の横型クリエ ソニーマーケティング「PEG-UX50」レビュー(写真をクリックすると当該レビュー記事に移動します)。 |
本体背面にTVケーブルを挿し、前面にメモリースティックをセット。あとは電源を入れれば録画準備完了。本体のボタンでチャンネルを選択して録画できるほか、クリエ用ソフト「Video Utility」で予約録画情報をメモリースティックに記録しておくと、自動で録画してくれる。
深夜放送やニュースを予約録画しておいて出勤途中の電車で視聴したり、仕事から帰って予約録画しておいた番組を就寝間際のベッドの中で寝っころがって見る。忙しい時でも、上手に時間を活用してTVを楽しめる。これを、PCを使わずに手軽にできるところがクリエ×PEGA-VR100Kの醍醐味だ。無論、PCがあればもっと便利で、メモリースティックから録画データを取り出してデータを保存したり書き戻したりできる。ぜひ、PCでも簡単に再生できるようにしてもらいたいものだ。
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●【4つの録画モード】 フレームレートは15fps(秒間15コマ)。TV(30fps)には及ばないが十分ななめらかさだ。じっくり見たい映画やドラマはHQかSPで録画したい。LP1とLP2は画面がサムネイル感覚。LP1では音声も人間の声が金属的にざらつく感がある。SPモードで2時間番組がなんとか入りそう。録画停止/再開のレスポンスはまあまあだが、そこは気合いでCMカットだ。 |
予想実売価格は約3万円で、クリエユーザーなら十分に衝動買いの圏内。TVをどこでも見たいときに見られる楽しみを低価格で与えてくれる、画期的な製品だ。
PEGA-VR100Kの主なスペック |
製品名 |
PEGA-VR100K |
チューナー |
VHF(1~12チャンネル)/UHF(13~62チャンネル)×1 |
ビデオ |
ライン入力(ステレオ)1系統、ライン出力(ステレオ)1系統 |
カードスロット |
メモリースティックスロット×1(マジックゲート/PRO/デュオ対応) |
記録 |
モバイルムービー(.mqv)形式 |
サイズ |
160(W)×161.3(D)×30(H)mm |
重量 |
約470g |