2004年 年頭ご挨拶
謹んで新年のお慶びを申しあげます。
今年は、弊社が初めて開発した小型メモリーカード「コンパクトフラッシュ」を発売してから、ちょうど10年目という節目の年を迎えます。この10年、メモリーカードは、技術革新による大容量化や小型化、低価格化が進むと同時に、デジタルカメラをはじめとするデジタル機器の記録メディアとして広く認知されるまでになりました。今後は、こうしたデジタル情報をあらゆるデジタル機器の間でつなぐブリッジメディアとしても、その用途の幅はさらに拡がるでしょう。
昨年は、メモリーカードスロットを持つ携帯電話ビジネスが大々的に立ち上がったことで、メモリーカードはより身近なものとして新たな転機を迎えたと言えます。弊社でも、日本で先行発売した「miniSDカード」や「メモリースティックDuo」という超小型メモリーカードを新たに投入しました。また、この牽引役となったカメラ付き携帯電話機に代表される日本発の携帯電話文化は、現在世界中で注目されており、今後も日本のデジタル技術の重要性はさらに高まって行くものと確信いたします。
サンディスク(株)代表取締役社長の櫛山壽夫氏 |
国内の経済情勢におきましては、ようやく景気回復の兆しが見えつつあります。こうした中メモリーカード市場は、長期デフレの影響も一段落し、昨年は世界規模で高い成長を記録しました。※弊社の業績も、売上、利益ともに過去最高を記録するなど、飛躍の一年となりました。
※サンディスクコーポレーション全体
一方、ここ数年メモリーカードの規格競争に注目が集まっていますが、弊社では、主要な規格の全種類の供給体制を維持し、顧客ニーズに柔軟に対応したサービスを提供出来るワンストップショップを基本とした販売戦略を今後も継続して行きます。また、フラッシュメモリーカードの専業メーカーという独自のスタンスと、業界のパイオニア、リーディングカンパニーとしての高度な技術力とノウハウの蓄積を活かして、顧客様にとって付加価値の高いビジネスの実現に向けたサービスの創造を目指してまいります。
(用字用語は原文のまま)