続いて、900iの5機種のスペックを順に紹介する。本体サイズや重さは505iシリーズとほぼ同等で、“ライムグリーン”や“オレンジ”といった従来のFOMAにはなかった鮮やかな本体カラーが採用されている。また、2002年9月に発表されたiアプリ版ゲーム『ドラゴンクエスト』がN900iに、『ファイナルファンタジー』はP900iにプレインストールされる。
なお、これらの端末は開発中につき、スペックは発売までに変更されることがあるとしている。
D505i/D505iSの“横撮り”スタイルを継承したD900i
D900i |
D900iは有効約100万/記録時約192万画素のスーパーCCDハニカムカメラを、ヒンジ部に1基搭載する携帯電話。本体デザインは『ムーバD505i』『ムーバD505iS』を継承し、携帯電話を横長に構えて撮影するスタイル“横撮り”が可能。動画撮影も行なえ、フレームレートはD505iSの毎秒15フレームから毎秒24フレームに向上した。また、AV出力インターフェースを備え、AVケーブルを使用すれば、D900iで撮影した動画をTVなどに表示したり、対応機器でメモリースティック Duoに録画した動画をD900i上で再生したりできる。
メインディスプレーとして2.2インチQVGAのTFD液晶パネル(26万2144色表示)を、サブディスプレーとして1.1インチのTFT液晶パネル(6万5536色表示)を備える。外部メモリーとして、メモリースティック Duoスロットを搭載。連続通話時間は約140分、連続テレビ電話時間は70分、連続待ち受け時間は約300時間。本体サイズは幅49×奥行き27×高さ106mm(折り畳み時)でD505iSとほぼ同等。重さは約124gでD505iSよりも約11g重い。本体カラーは、“シルバー”“ピンク”の2色を用意する。
“スィープ型”指紋センサー搭載のF900i
F900i |
F900iは『ムーバF505i』と同様、他人に見られたくない情報へのアクセスを制限するための指紋センサー機能を搭載する。ただし、F505iが四角いセンサーの表面に指を置いて指紋を撮影する面タイプの指紋センサーだったのに対し、F900iは棒状のセンサー表面を指でなぞる“スィープタイプ”の指紋センサーに変更された。本体は二つ折りデザインで、数字キーの下に指紋センサーを搭載する。
有効128万/記録123万画素のCCDカメラを搭載するほか、写真を見る限りでは、前面にもう1基、別のカメラを搭載するようだ。メインディスプレーに2.2インチQVGAのTFT液晶パネル(26万2144色表示)、サブディスプレーに1.0インチの有機ELパネル(4色表示)を備える。外部メモリーとしてminiSDメモリーカードスロットを搭載するほか、別売のUSBケーブルを利用すれば、パソコンとF900iでスケジュールや電話帳などのデータ共有も可能。連続通話時間は約140分で、連続テレビ電話時間は90分、連続待ち受け時間は約300時間。本体サイズは幅50×奥行き26×高さ106mm(折り畳み時)で、F505iよりも高さが8mm増えた。重さは約120gでF505iよりも約15g重い。カラーは、“シルバー”“ライムグリーン”“ネイビー”の3色。
N505iSより軽く、曲線的なフォルムの二つ折り型N900i
N900i |
N900iは曲線的なフォルムを生かした二つ折り型デザインの携帯電話で、カラーは“シルバー”“ブラック”“オレンジ”の3色を用意する。サイズは幅48×奥行き26×高さ102mmで『ムーバ N505i』とほぼ同等、重さは約115gとN505iSより約2g軽い。9月に発表されたiアプリ版ドラゴンクエストをプレインストールする。
有効100万/記録200万画素のスーパーCCDハニカムカメラを搭載し、シャッターチャンスを逃さないという“チャンスキャプチャ”機能を備える。また、写真を見る限りでは、前面にもう1基、TV電話用のカメラを搭載するようだ。メインディスプレーに2.2インチQVGAのTFT液晶パネル(6万5536色表示)、サブディスプレーに0.96インチのSTN液晶パネル(4096色表示)を備える。外部メモリーはminiSDメモリーカードに対応。連続通話時間は約140分で、連続テレビ電話時間は90分、連続待ち受け時間は約300時間。
着せ替え可能な“カスタムジャケット”採用のP900i
P900i |
P900iは、取り替え可能な背面パネル“カスタムジャケット”を採用したモデルで、オプションのジャケットを買うことで合計10通りのカスタマイズが可能。9月に発表されたiアプリ版ファイナルファンタジーをプレインストールする。
有効128万/記録123万画素のCCDカメラを搭載し、FOMA初のオートフォーカス機能を備える。また、写真を見る限りでは、前面にもう1基別のカメラを搭載するようだ。P900iで撮影した動画をminiSDカード経由で対応TVなどに出力表示が可能なほか、対応機器で録画した動画をP900iで再生することも可能。メインディスプレーに2.4インチQVGAのTFT液晶パネル(6万5536色表示)、サブディスプレーに1.0インチのSTN液晶パネル(4096色表示)を備える。外部メモリーとしてminiSDメモリーカードに対応。連続通話時間は約140分で、連続テレビ電話時間は90分、連続待ち受け時間は約300時間。本体サイズは幅50×奥行き24×高さ103mm(折り畳み時)で、回転式ボディの『ムーバP505iS』より高さが7mm小さい。重さは130gでP505iSより約7g重い。カラーは、“ブラック×クリアホワイト”“シルバー×ストライプレッド”“シルバー×ドットブラック”の3パターンを用意する。
200万画素カメラ装備、ExcelやPDFファイルも読めるSH900i
SH900i |
SH900iは、有効202万/記録200万画素CCDカメラを搭載する端末。また、写真を見る限りでは、前面にもう1基のTV電話用カメラを搭載するようだ。本体は2つ折り式のデザインで、本体を横にして撮影しやすいよう、側面のシャッターボタンの部分が若干出っ張っている。
メインディスプレーに2.4インチQVGAのCGシリコン液晶パネル(26万2144色表示)、サブディスプレーに1.2インチのTFT液晶パネル(6万5536色表示)を備える。新開発の“e PAGE File Viewer”機能によって、WordやExcel、PDFファイルなどの閲覧が可能。また、サブディスプレーでメニューを操作したり、閉じたままで受信メールを確認できる。外部メモリーとしてminiSDメモリーカードに対応。連続通話時間は約120分で、連続テレビ電話時間は80分、連続待ち受け時間は約300時間。本体サイズは幅51×奥行き25×高さ105mm(折り畳み時)、重さは約130gで、『ムーバSH505iS』とほぼ同等。カラーは、“シルバー”“レッド”“ブルー”の3つを用意する。