PRO-G(エッジ)/インタービデオジャパン
1万2800円(CloneDVD)
6900円(DVD Copy)
- sales@pro-g.co.jp
- http://www.pro-g.co.jp/
- 03-5447-0576
- http://www.intervideo.co.jp/
DVDメディアが身近な存在になった昨今、「CloneCD」でお馴染みのPRO-Gと、「WinDVD」で有名なインタービデオから、相次いで“DVDソフトをコピーする”ソフトが登場した。
2層式DVDを1枚のDVDメディアに
バックアップできる「CloneDVD」
画面1 CloneDVDのメイン画面。ここからウィザード形式で質問に答えながら作業を進めていく。 |
AC-3が付属したDVDリッピングソフト ホロン「DaViDeo2 Plus ! with DivX Pro」。写真をクリックすると当該レビュー記事に移動します。 |
DVDビデオをDivXでコンパクトに圧縮保存 ソースネクスト「驚速DVDビデオレコーダー」。 |
PRO-Gブランドでお馴染みのエッジが7月4日に発売した「CloneDVD」は、その名のとおり、DVDソフトをクローン化(ダビング)するソフトだ。同社の製品にはCDをダビングするソフト「CloneCD4」があるが、これはそのDVD版ということになる(なお、CloneDVDにはCDをダビングする機能はない。念のため)。
CloneDVDの最大の特徴は、「トランスコーディング機能」を搭載することにより、記録型DVDメディア(DVD±R/RW)の最大記憶容量である4.7GBを越えるサイズのDVDソフトを、記録可能なサイズに変換して、書き込みができる点だ。具体的にいえば、2層式のDVDソフトは約8.5GBの記憶容量を持っており、これを記録型DVDに書き込むには、通常2枚のメディアが必要となるが、CloneDVDではこれを1枚のメディアにダビングできるのだ。処理の詳細は不明であるが、トランスコーディングは再エンコードを行っているわけではなく、画質の劣化も最小限に抑えられる。変換に必要な時間は2時間のDVDで約45分と、従来のソフトウェアと比較して最大約10倍の高速化を実現しているという。
「DVDタイトル収録」 | 「字幕の言語」 | |
画面2、3、4 「DVDタイトル収録」では、コピーしたいタイトルを選択した後、さらに字幕と音声を選択して、出力形式(DVDファイル、ISO/UDFイメージ、DVDドライブ)を選択していく。 |
操作は非常に直感的で、メイン画面(画面1)から、やりたい操作のアイコンをクリックして、コピー元とコピー先のドライブ/フォルダなどを選択するだけで、ダビング操作が開始できる。
アイコン(ボタン)には、「DVDタイトル収録」、「CloneDVD」、「既存のデータの書き込み」の3種類ある。「CloneDVD」は文字どおり、DVD全体をそっくりそのまま複製する。「DVDタイトル収録」では、オリジナルのDVDから好きなタイトルや字幕・音声を選択して書き込みを行う。「既存のデータの書き込み」では、あらかじめ作成しておいたDVDイメージファイル(ISO/UDFファイル)を元にディスクへの書き込みを行ったり、逆にDVDソフトからイメージファイルの作成を行う。また、既存のVOBファイルをコピー元に指定することができ、VOBファイルから直接DVDに書き込んだり、イメージファイルを作成したりすることもできる。
実際の書き込み作業は、DVDソフトからトランスコーディングした内容全体をいったんハードディスクに格納してから、記録型DVDメディアへ書き込んでいく。このため、DVD-ROMドライブと記録型DVDドライブの2台が搭載されたPCで使っても、実質1台のドライブで作業するのと時間は変わらず、いわゆるオンザフライの書き込みに対応していないのが残念だ。とはいうものの、トランスコーディングの威力はすさまじく、107分の片面2層式DVDの映画タイトルの複製では、トランスコーディングなどの前作業がたった24分で終了してしまった。残りの作業はDVDメディアへの書き込みだけであり、4倍速ドライブの場合、約20分弱で書き込みが終了した。画質もオリジナルがやや古めの映画ということもあるが、見た目に違いは感じられなかった。